第13話 リスペクト
「車椅子に座ってんと立たないと!」糸を吊るように両手を引き上げ、高齢者に立ち上がるように促していた。ニコニコと高齢者は口々に思いのたけを呟いていたがそれは井戸端会議のようであって、野際自信の集大成の様に思えた・・・。
それを観ていた輝は、凄い人気!この弄られキャラの何処に魅力が有るのだろう?
と、考えてしまった。謎だった。
しかし、その真実を知るのは間もなくだったが・・・。
「大原さん歩く時に右足の着地を大股にして右踵を着けませんか? そうしたら左足が振り出しし易くなりますから外旋もなくスッと出ますよ?だから外旋を封じ込める為にですね・・・。」野際のアドバイスは分かり易くどんな素人でもリプレイ出来る。誰でも受け入れ易い。
やってみた。その通りだった。
真っ直ぐ左足が出て、左足に体重が乗り易くなって左踵を着地させて右足を振り出し大股で・・・。
この連携が出来て歩行速度が心持速くなったようま気がする。
「凄いや野際先生、知識が凄い!伊達に弄られキャラじゃないな・・・。」
感心と同時にリスペクトしていた。必然的だった。
「弥勒菩薩と共に 56億7000万年後にこの世に戻るとされる空海の様に高尚なお方なら糸状の菌も着き難いですわなあワッハッハッ!」と、高笑いに締めて当院から去って行った篠山教授は、謎の人物だ。半年前に世界を救ったと言うのにその生き様は、全然ブレ
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