第27話 見落とした瑕疵

れている学術会議のその場だった。

「それを全否定し、国民に!どうやって分からせるかだ!」不純物のエビデンスが無い上に臨床試験主義だった篠山は丸裸だった


「あなた方の経緯は今更、掘り下げなくとも一目瞭然ですからね、勅使下向(ちょくしげこう)内閣総理大臣?」右手を挙げ発言した篠山は、勅使下向に宛てたコメントだったが、売り言葉に買い言葉だった・・・。

「何が言いたいのですかね篠山副会長?」日本学術会議が全メンバー揃って内閣総理大臣に会する機会を虎視眈々と狙って居る者は少なくはない。

 篠山静夫は理学博士と 立場は科学者だが、先のコロナワクチン開発に成功し、合衆国のナサ保険局との連携で世界をパンデミックの恐怖から解き放った功績が評価され学術会議の副会長に抜擢され国際活動担当及び政府との関係等担当を担っていた。

連携会員が2000名存在するなかでの躍進は目覚ましいばかりだった。

 が、その学術会議の場に於いても由々しき問題が上がろうとしていた。

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