第5話 日本学術会議の識者、科学者篠山
篠山のロジックは学術会議で、承認され日本学術会議の副会長に抜擢された。
相応しい仕事とは、それなりの学問、研究の研鑽を重ねた結果の不動の実績は揺るぎ無い篠山の礎となっていた。
不可能を可能にする科学者、篠山静夫。
それが輝の憧れた先生、教授、義父。
取るに足らない輝の知識では篠山の足許にも覚束無い。
ブブブブブブブーー・・・。
スーパーウーハーの様なベース音が輝の頭が割れそうなくらいに脳が崩壊しそうだ!
刹那、シャーーッという高速の高音が入り混じりスパイラルが輝の頭上で踊っていた!
「ホーキ、ホ、ホウキホ、放棄、放棄・・・。」脳に信号が入り放棄という声が聴こえ・・・。
輝は西陽のスカーレットを目掛けて飛び立つ地球侵略を放棄した無数のコロナ星人を照し続けるアースの夕日を観ていた。
4年後。
「礼子・・ 。」大原は妻と元恋人の三咲を同時にコロナ星人に殺され西日に輝く夕焼けのスカーレットを目掛けて飛び去る集団のコロナ星人を悔しさ溢れた顔面を持って見送っていたが、行き先は不明だった! この戦いの前後に大原輝(おおはらあきらの脳内に異常を来たす症例が発症していた事は大原自身承知していたが、肉眼では見えず誰にもインフォメーションする事無く沈黙していた。
大原の立ち竦む地上から遥か彼方の見えない成層圏では垂直に飛び上がっていた物体が、太陽光を直に受けた刹那、鋭角に踵を返して今来た道程を覆すが如く反応していた! ブブブブーー! 稲妻の様に変形して更に長槍形に変形し、神戸北六甲外語大学科学研室別棟エントランスアプローチにて礼子と三咲が消えたその場所を目掛け光速で地殻に突き刺さった!
鮮やかで素早いボーリング作業は地球上のどの掘削業者を探しても見付からない・・・。
鋭利な長槍の切っ先の方は掘削を終えたら地上へ残土を山積みにした。螺旋状に掘削しているから残土は比較的に地上へ棄却し易く、この時も掘削、暫時棄却という作業が成されていた。
残土は何立米あるだろうか? 地球の直径は12742kmだ、アルツハイマー星人の体長が1mmとして残土量は12742立米が相当量だろう。
あっという間に裏
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます