第19話銀河連合のヒント
「患者を観掛けたら声掛けを実践する事!患者は孤独だ! いくら普段明るい人でも声を掛けられると嬉しいもので、その時間のリハビリにもポジティブに影響してくるんだよ?」
それがスキンシップだよ?頷きながらそれが一心同体で・・・。
「フェイドアウトするならその場で質問しろや!」
「 手抜きは直ぐ出来るんだよ!」
「PTが手抜きしたら患者の未来はどうなると想う?」
「 間違ったリハビリを覚えて帰って実効するも、一向に改善しない、改善できない・・・。でも我武者羅に遣り通すと思うか?果ては車椅子に逆戻りなんだよ!」
「 責任取れるか? 責任取れないだろ?だから今遣るんだよ!?」最もです荻野原科長・・・。思わず声が出た。
眼の前の大原輝に何をアドバイス出来るか? フル回転で逡巡していた。
患者の想いに忖度しても、己に斟酌したら終りだ・・・。
野際夭逝はうん!と、強く決意した・・・。
「糸状の細菌に冒された桜の木や人体に再生する力があるのは、ただ一つメドベッドですね。出処は銀河連合のヒントに因りアメリカの科学者団体が智力を結集して作り上げたフルパワーのベッドです。これで病気や怪我が治りますね40歳も若返る事が出来る。アバウトですがね・・・。」桜の木の下で端野は篠山に提案されたメドベッドの事を考えていた。
「しかし先生、これではわざわざ感染する事を待ってそれから治療に掛かる。という事になりますよね?そんな定義なんですか?」
「貴君は斬新な思考を持つ霊長類ですね。だから地球は助かったのかも知れませんよ?この予防の何たるかを議論せねば為るまい。どうですか、メドベッドは防疫だと思いますか?」そのベッドを知り尽くした篠山静夫教授は、ベッドの生い立ちやプロフィール等、知りえた経緯を野際に説明していた。
「このベッドは200年間もその技術そのものを隠されてきました。
何故今になって明らかになったかというと、トランプ大統領が病気治療の際、一晩寝ただけで治癒した事に関して私財を投じてカミングアウトしました・・・。彼はそうしたんです!」語尾は強かった。
「もうコロナウィルスを恐れる事も死ぬ事もない!救急医療機関に設置して必要な時に利用出来る様にします。」ベッドの営業マンではない篠山が、眼前の不安な面持ちをした人々に語りかけ、自ら治療欲を掻きたてる様に促す・・・。
何故200年間も隠蔽されて来たか篠山教授は、このベッドがスタンダードになれば医療が儲からない、このベッドを公にしようとした資産家や政治家は失脚したり殺されたりした為、明らかにされなかったというのだ。
「このベッドはタキオン粒子とプラズマエネルギーで出来ています。」
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