第19話

ー沖縄駐屯師団ー

天馬が空を割った所は前線の司令室からも見えていた。

師団長はその光景を見て腰を抜かしていた。


「何だあれは!何だあれは!何が起きたんだ!おい!あれは何だ!あれは何級の魔導士だ!」


「第4独立魔導大隊所属の日浦大和特尉です!現在王級魔導士です。近いうちに帝級魔導士に昇格するのではないかと軍の上層部から報告がありました。中西中将から前線で自由に戦わせろと命令がありました。師団長は命令書を見無かったんですか?」


「命令書なんか見る訳ないだろ!沖縄駐屯地の隊員は俺の命令に従えばいいんだ!あいつを俺の師団に入れろ!あいつがいれば俺の昇進に繋がるぞ!」


「無理です。特尉は第4独立魔導大隊所属ですよ!特尉ですから非正規隊員です。契約違反をすれば軍の上層部から処罰が下りますよ!多分ですが今回で帝級魔導士に昇格しますし下手したら神級魔導士ですよ!神級魔導士を見た事ないので分からないですけど神級になると下手に手は出せないです!」


「うるさい!俺の命令に従え!あいつを俺の前に連れてこい!上官命令だ!」


「…了解です。」


ーーーーーーーーー

天馬の固有魔法を見て中国は引いて行った。

それを見て第4独立魔導大隊は司令室に向かって戻る事にした。

第4独立魔導大隊の隊員達には若干の怯えと若干の好奇が浮かんでいた。


「特尉、いや日浦大和様!凄いです!帝級に昇格は確実ですね!大隊のエースは特尉に決定してしましたが俺も頑張ります!」


自分より歳の上の隊員から様付けされて称賛される天馬の所に師団の隊員が寄って来た。


「特尉、師団長から招集がかかっています。来て頂けますか?もちろん大隊の皆様も来て頂きたいです。」


「承知しました。では行きましょう。」

三浦中佐が答えた。



あとがき

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