第20話

ー天馬達が師団長に呼ばれ、司令室に着いた頃(日本魔戦士協会会議室)ー


「沖縄での戦争にて神級魔戦士の魔法を確認しました。今回の会議ではその魔法を使用した第4独立魔導大隊所属日浦大和特尉の扱いをどうするか決めたいと思う。忌憚無き意見を述べよ。」


「日浦大和はこの場にいらっしゃる方々はご存知かと思いますが黒嶋家からライセンスを依頼された人間です。つまり黒嶋家の人間です。今まで通り神級魔戦士に昇格させて終わりでは駄目なのですか?」


「神級魔戦士は今まで世界に4人しかいませんでした。日本にも神級魔戦士が誕生するのは嬉しい事ですが今までの世界のバランスが崩れる可能性はあるのでは?」


「いや世界のバランスは崩れないだろ。逆に言えば日本から世界への抑止力になるんじゃないか?」


「日浦大和特尉はまだ中学生ですがそれは隠したほうが良いかと。とりあえず本人が成人するまでは日本に神級魔戦士がいますよって事でいいのでは?」


「そうしよう。黒嶋家には報告しておいてくれ。それではここで日浦大和特尉を神級魔戦士に昇格する事を決定する。」


ーーーーーーーーー

ー司令室ー


「第4独立魔導大隊お呼びにより参上致しました。」


三浦中佐が代表して師団長に挨拶する。天馬は後ろの方で師団長と三浦中佐の掛け合いを見ていた。


「第4独立魔導大隊お疲れだったな。しかし中国も大した事ないな。別にお前らがいなくても余裕で勝てたな。」


「そうですか。ご用件は以上でしょうか?」


「そうだ。用件は以上だ。あーっと日浦大和特尉は残れ、後は帰れ。」


「特尉だけ残す事は出来ません。契約違反ですので。特尉は小官の部下です。契約では小官の管理下でしか活動しない事になっております。」


「契約?上官の管理下じゃないと駄目なら俺がその上官になるから大丈夫だろ。」


「いえ、小官の管理下と言いました。ですので師団長の管理下でも活動は出来ません。」


「何だそれは、特尉は師団の隊員にする。これは上官命令だ。」


「では中西中将とお話されてからにして頂きます。」


「中西中将?なぜ中西中将が出て来るんだ。」


「特尉の契約関連は中西中将が責任者です。」


「ちっ!何なんだいったい!契約、契約、中西中将、中西中将、黒嶋家、黒嶋家と第4独立魔導大隊は何なんだ?」


ガチャッ いきなり司令室のドアが開く。師団の隊員が入って来た様だ。


「申し上げます。只今報告がありました。日浦大和特尉が神級魔戦士に昇格されました。また特尉の事については緘口令をしくとの事です。」


「神級魔戦士だと!どこからの報告だ!」


「魔戦士協会からです。また緘口令も同じく魔戦士協会からです。」


「何だと!魔戦士協会の動きが速すぎるぞ!」


そこで天馬が動いた。


「おい、師団長とやら神級魔戦士に喧嘩売る気があるなら喧嘩を買ってやるが売る気が無いなら早く帰らせてくれよ。」


「くそ!もう良い、帰れ!」


天馬達はやっと帰れると帰りの準備を始めた。



あとがき

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