第21話

天馬が第4独立魔導大隊の司令室に着いてすぐに三浦中佐から帰宅しても良いと大隊の隊員に声掛けがあった。

天馬は黒嶋家本家に帰宅した後、皐月に呼び出しを受けた。


「天馬、聞いたわよ。神級魔戦士なんですってね。素晴らしいわね。特尉の名前だけれども黒嶋家に神級魔戦士が誕生したのはとっても誇らしく思います。これからも精進して下さいね。」


「はい、母上。特尉としてこれからも国の役に立てる様頑張ります。」


「ところで天馬、珠々の事だけど婚約者候補にするから承知しておいて。珠々にはもう連絡しておいてあるから仲良くしてね。後何人か婚約者候補がいるけどそれはまた天馬には連絡するわ。」


「珠々ですか。他の婚約者候補も八家会系列の家格でしょう。了解致しました。」


「それとそろそろ進路を決めておきなさい。普通は第四高校なんでしょうけど自分の行きたい所を考えておいてね。」


「了解致しました。では戻ります。」


天馬は高校をどこにするか悩む。技術者としては第四高校が1番良いのだ。

そこに珠々が部屋に来た。


「天馬様、いらっしゃいますか?」


「入って良いよ。」


「天馬様、お帰りなさいませ、神級魔戦士に昇格おめでとうございます。」


「ああ、ありがとう。ところで珠々、婚約者候補になったんだから敬語やめて良いよ。これからはもっと仲良くしていこう。」


「分かり、分かったわ。ところで何なら悩んでたの?」


「ああ、高校をどこにしようか悩んでいたんだ。」


「なるほど、天馬はどうしていきたいの?」


「もっと強くなりたい。どこにも負けないくらい強くなりたいんだ。」


「ならやっぱり第一高校じゃない?八高大会でもずっと優勝している所がいいと思うよ?」


「第一高校かー、白石家の管轄区域だな。母上にも相談しないと駄目だな。」


「そこまで気にしなくても良いのではないですか?ご当主様が第四高校に入れとは言われなかったのでしょう?」


「母上はどうしたいか考えろって言ってただけだったな。」


「ならまだ少し情報収集してから決めましょう。」



あとがき

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