第22話

今日は国立魔戦士大学附属第一高校の入試試験だ。

天馬と珠々は一緒に第一高校の校門を通り過ぎながら入試試験の受付に向かった。

受付には大勢の受験生が並んでいるのが見て分かる。

いろんな中学校から集まっているのがそれぞれの制服を見てよく分かった。

さすがに天馬達と同じ中学校から来ている生徒はいない。


広島県からわざわざ第一高校には来ないよねぇ、、、とは目の前の少女の言葉だ。

天馬はその言葉を聞いて考える。

確かに他県や他の八家会の管轄には来ないもんなぁ、、、と我ながら変な事してるなぁと思う。


天馬が第一高校の入試試験を受けると皐月に言ったのは入試の半年前だった。

そこから黒嶋家は忙しく動いた。

皐月は白石家当主と面会を、黒嶋家の執事とHHCの幹部は東京に拠点作りに走り、天馬と珠々は受験勉強と戦闘訓練に集中してと慌ただしく動いていた。


ちなみに黒嶋家の人間は天馬達が受験に落ちるとは考えてない為、入試試験日現在で拠点は完璧に出来ていた。

見上げるほどのビルと広々とした研究所が準備万端であった事には天馬達も驚いた。


「受験生は受験番号に該当する教室に入って下さい!!各端末に案内は送ってあるはずですので確認して動いて下さいね!!まずは学力試験、次に戦闘試験です。スケジュールを確認しておいて下さい!!」

教職の人達が大きな声で案内している声が聞こえたので天馬達も各教室に向かう。


「天馬、頑張ろうね!」

珠々は珍しく意気込んだ様子で声をかけて来てから教室に向かった。


「おう、頑張ろうな」

天馬も声を返しながら教室に向かう。


天馬達は入試試験を終えて帰宅した。

人によって終わる時間がズレているので天馬と珠々は別々に拠点に帰っていた。


「天馬、お疲れ様」


「珠々もお疲れ、試験どうだった?」


「まぁ落ちる事はないと思うよ、天馬もでしょ?」


「そうだな、落ちる事は無いな。戦闘試験は手加減しないと危なかったけどな。」


「そりゃ天馬は神級だもんねぇ。私はまだまだよ。」


「いや、黒嶋天馬としては珠々と同じスタートなんだけど。高校入学してやっと本格的にライセンスが貰えるんだけどな。」


「そりゃそーだけど。実は神級って何かやばいね。」

珠々は苦笑いしながら天馬に言う。


「珠々だってすぐ王級くらいにはなるさ。心配するな。」


「そーゆー事言ってるんじゃ無くて!」


「まぁ落ち着け。母上に連絡しないといけない時間だから後で話そう。」

天馬は機械を操作しながら珠々に行った。



あとがき

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