第7話

天馬が風紀委員として正式に入ったのは風紀委員の集会があった日からだ、風紀委員は腕章と連絡用の通信機を渡される。

「天馬、たった今から正式に働いてもらうぞ。校内の見回りはどこを回っても大丈夫だ。しかしやり過ぎた魔法の行使こうしなどは風紀委員も処罰しょばつ対象たいしょうになるから注意してくれ。」

「分かりました。」

といったやり取りがあって天馬は校内の見回りに出かけた。


「黒嶋君、何してるんですか?」

校舎の入り口で春から声を掛けられた。

「風紀委員になったから校内の見回りだよ」

「えぇ、黒嶋君風紀委員になったんですか!すごいですね!」

―こちら風紀委員会本部、体育館で喧嘩が起こっている情報がありました。近くの風紀委員は向かって下さい。―

「水津さん、俺行かないとだから行って来るね」

―黒嶋天馬です。向かいます。―

―了解です。―

「黒嶋君、私も行っていい?」

「んー、分かった。」


「おい、ここは俺らが使ってんだよ!どっか行けよ!」

「ふざけんな、少しくらい使ってもいいだろうが!全部使うとか周りのことも考えろ!」

3年生の男子生徒が言い合いをしていた。

「お前マジでぶっ飛ばしてやろうか!」

「やってみろよ!」

「風紀委員です!手を出したら逮捕しますよ! 話を聞かせてください。何があったんですか?」

「あ?お前1年生か?年上を逮捕?やってみろ!」

「落ち着いて下さい。まずは話を聞かせてもらってもいいですか?」

「うるせんだよ!お前からぶっ飛ばしてほしいのか?」

天馬は話の通じない彼らに少しイラっとしていた。

(ハァ・・どうしようかな・・・)

「落ち着いてくださいって。あまり暴れられると困るんですけど。」

「おい!こいつやってしまおうぜ風紀委員は前から気に入らなかったんだ!」

「黒嶋君、あぶない!」

3年生が殴りかかってきた。

「もう我慢の限界だ。」

殴りかかってきたこぶしを手で止めながら天馬は殺気が少し漏れてしまっていた。

「全員逮捕します。」

天馬は3年生生徒を全員組み伏せていく。

「こいつめっちゃ強い!くそ!」

倒れながら3年生生徒が口々に言う。

―こちら黒嶋天馬です。逮捕者10人、けが人はいません。―

―風紀委員本部です。了解しました。応援を向かわせます。―

「黒嶋君、すごく強いんだね!めちゃくちゃ怖かったよ。」

「あー、うん、俺我慢とかあんまり得意じゃないから殺気が出てたかも?」

天馬は笑いながら春に答えた。


「天馬、さっそく大活躍だな!」

風紀委員会本部に戻った天馬に加恋が言った。

「殴りかかって来たので我慢が限界でしたけどね」

1日の報告を終わらせて天馬は家に帰った。



あとがき

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