第4話

葬儀から数日経った頃、秋人の友人である中西中将は日本陸軍第4独立魔導大隊の大隊長である三浦中佐を呼び出していた。

「黒嶋中将が亡くなって黒嶋家との繋がりが無くなってしまった。軍としては黒嶋家との繋がりは無くてはならないと考えている。そこで三浦中佐、黒嶋本家を訪ねて来て欲しい。」

「小官がですか?小官の隊に所属する形を考えておられるのですか?」

「秋人から孫の天馬君を勧められていたんだ。まだ中学生だが秋人の弟子として鍛えていたらしい。秋人の指揮下であったし、独立大隊である第4独立魔導大隊が良いと考えたんだ。」

「扱いとしては非正規隊員になると思いますがよろしいでしょうか?」

「ああ、それで良い。とりあえず黒嶋本家に行って、話をして来て欲しい。」

「了解致しました。ではまた連絡をさせて頂きます。」


黒嶋本家に行く事になった三浦信也中佐は副官である伊藤少佐と共に軍基地を出発した。

「中佐、何で黒嶋本家に行く事になったのですか?」

「少佐、軍は黒嶋家との繋がりを何としても切りたく無いんだ。この国で黒嶋家と繋がりを持っているのと持っていないのとではやはり権利の大きさが変わって来るからな。」

「黒嶋家ってそんなに権力持っているのですか?」

「知らんのか?黒嶋家は八家会だけじゃ無くて軍には中将がいたし、今の当主である皐月殿の固有魔法はとても強力で喧嘩を売って来る様な組織はいないんだぞ。天馬君の固有魔法次第では黒嶋家はとても大きな組織になるんだ。」

「天馬君の固有魔法は調べてないんですか?」

「そこはさすが黒嶋家、調べられなかった。」

「やばいですね。黒嶋家」


「ここが黒嶋本家ですか。何というか普通ですね。」

「見た目は普通だけど地下とか山の中とか色々あるんだろう。それは置いといてさっさと行くぞ。」



あとがき

ーーフォロー・コメント・「☆☆☆」・ブックマークをして頂けると嬉しいです!!!ーー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る