追憶

第1話

天馬が黒嶋家の後継あとつぎに決定したのは12歳の頃。

小学校の卒業を終えた頃の事だった。

小学校を卒業したら日本魔戦士協会に登録して固有魔法を鑑定する事が出来る。

固有魔法の鑑定は個人情報の観点から一人一部屋分かれて鑑定の道具を使用して確認する。

天馬は固有魔法を3つ持っていた。

戦闘に特化した能力が2つ、よく分からない能力が1つだ。

「これヤバいかも」

天馬は鑑定結果を見て笑った。


「天馬、固有魔法の鑑定結果はどうだった?」

母親である皐月に聞かれる。

「なんかよく分からないやつが1つと戦闘特化のやつが2つあったよ」

天馬は正直に答えた。

「お父様に結果を報告しないといけないかもしれないね」

皐月の父親は黒嶋家当主だ。

その日は天馬の固有魔法についての話し合いが夜遅くまであった。


「黒嶋家の長男である天馬は将来当主になる事を決定した。」

黒嶋家当主の黒嶋秋人くろしま あきひとは黒嶋家の関係者の前で天馬を横にそう言った。

黒嶋明人、黒嶋家当主にして日本陸軍中将。

黒嶋家の権力を大きく高めた人物である。


「お爺様、今日もよろしくお願いします。」

小学校を卒業し、固有魔法の把握をした天馬は明人の弟子になって戦闘術を習っていた。

内容は戦術の座学、戦闘力の強化を目的としている。

訓練の日々が続いている内に天馬は中学に進学をした。


「黒嶋天馬です。よろしくお願いします。」

中学校入学式を終え帰宅した時に紹介されたのが珠々だった。

「四宮珠々です。天馬様よろしくお願いします。」

「珠々ちゃんは天馬と同い年だから仲良くしてね。」

「珠々よろしく。母上分かりました。」

天馬と珠々の出会いは結構冷めていた。


天馬には使用人しようにんが今までいなかった。

珠々が半分使用人をこの頃はしていた。

「珠々、何か飲み物をくれ」

「かしこまりました。少々お待ちください」

こんな感じの日々の生活を送っていた。



あとがき

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