第8話

「母上、今よろしいでしょうか?」

天馬は皐月の私室を訪ねた。

「天馬?どうしたのかしら?」

「母上、魔器の件でお話があります。前に魔器を改造したいとお話したのを覚えておられますでしょうか?」

「覚えてますよ。出来たのですか?」

「改造では無く四木家に協力してもらい新しい魔器を開発してみました。」

天馬はリボルバー型、ピストル型、単発式型の銃を机に並べて皐月に説明する。

「今までの魔器は子供が持つには重いし、大きい物が多く戦闘時に振り回されてしまう事が多々ありました。小型の魔器は今まで無かったので開発してみました。」

「小型?この銃型の魔器は正常に使用出来るのですか?今まで多くの研究者が研究して魔法陣はこれ以上小さく出来ないと言っていましたよ?」

皐月は少し興奮しながら天馬に詰め寄る。

「母上、落ち着いてください!叡智を使用しました。約1か月掛かりましたけど小さい魔法陣を開発しました。母上、試し撃ちをしたいので訓練室に来て頂きたいのですがよろしいでしょうか?」

天馬は皐月に聞いた。

「これが正常を作動したら色々考えないといけないわね。」

天馬と皐月は訓練室に分家の当主を呼び出した。


「お当主様分家の当主方が到着されました。」

訓練室に使用人から報告がされた。

「入ってもらって。」

訓練室に四宮奏多しのみや かなた四木彪雅よつぎ ひゅうが四方院定時しほういん さだときが入ってくる。

「お当主様のお呼びとは珍しいですね。各分家当主集まりました。」

奏多が代表して話した。

「天馬と四木家の共同研究の結果を私と皆で確認してほしくて呼びました。じゃあ天馬説明してちょうだい。」

「分かりました。では早速、母上がおっしゃった通り四木家に協力してもらってある研究をしていた。俺が国軍に所属している事は皆知っていると思うんだけど思う所があって母上にお願いしていた事があったんだ。魔器の研究なんだけど今の魔器は子供には大きくて戦闘時に扱いづらいって思って小さく出来ないか研究して出来たのが銃型の魔器だ。」

天馬はピストル型の魔器を見せながら説明を行う。



あとがき

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