第9話
「まずこのリボルバー型の魔器なんだけどリボルバー内に魔法陣を付与した弾をセットして使用出来る様にした。」
天馬はリボルバー型の魔器を訓練室内の的に向かって魔法を発動した。
「リボルバーの中には火・水・風・土・光・闇の魔法陣が付与してある弾がそれぞれセットしてあるから6属性の魔法が使用出来る。」
「次にピストル型の魔器は魔法陣をマガジン自体に付与してあるからマガジンを変えれば違う魔法が使用出来る。今は火属性のマガジンをセットしてある。」
天馬はピストル型の魔器で的に火弾を打ち込んだ。
「次に単発式型の魔器なんだけど魔器本体に魔法陣を付与してあるから1属性しか魔法は使用出来ない。これは安価で魔法が1属性しか使用出来ない人とか軍の下士官が魔法を飽和攻撃する時に使用出来ないかと思った。これは火属性の魔法陣が付与してあるから火属性専用の単発式型だ。」
天馬は単発式型で的に火弾を打ち込んだ。
「母上、皆、説明は以上だ。ぜひ使用したりして確認してみてほしい。」
「天馬これはすごいですよ!」
皐月がすぐに天馬に声をかける。
「母上、落ち着いてください!意見とかあったら教えてほしいです。」
天馬は皐月を落ち着かせながら各当主に声をかける。
「天馬様、これは是非特許を取った方がよろしいと思います。この先この技術を活用した魔器を使用する時に周りに説明等が必要になりますので。お当主様いかがでしょうか?」
定時が天馬と皐月に言った。
「そうね。まず黒嶋家の人間が使用する事になると思うけど外部の人間から質問されたりしたら説明が必要になるわね。」
皐月が各当主の顔を見ながら考える。
「魔器の研究は四木家にお願いしているからそのまま研究はしてもらうとして、黒嶋家との関係を隠して魔器の開発・販売業とかもする?」
「四木家としては構いませんが、内容等はやはり決めておきたいですね。」
「そうよね。うーん、、、どうしましょうと言うか今は天馬しか魔法陣付与が出来ないのよね。天馬と四木家で研究所を新たに作ってしまった方が色々と楽よね。」
「母上、でしたらとりあえず研究所とか研究者は任せてください。進捗は追って報告致しますので。」
「分かりました。では天馬と四木家にお願いしますね。」
あとがき
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