入学編

第1話 

2045年春

俺は家で新しい制服を眺めていた。

今日は第一高校入学式の日だ。

開会までは後二時間ある。


今は1人で部屋の中でコーヒーを飲みながら座って眠気を覚ましながらボーッとしている。

「コンコンッ 入るよー」

「いいぞ 入ってこい」

入って来たのは第一高校の制服を着た1人の女の子

珠々じゅじゅ似合ってるぞ」

「ありがとう 次は天馬てんまが着替えて来てね」

「はいはい 着替えて来るよ」

俺が1人部屋にいたのは珠々に制服を見せ合おうと言われたからだった。

「着替えて来たぞ これで良いか?」

「うん! 似合ってる似合ってる!」

「じゃあそろそろ入学式に行くぞ

 今日は1時間前には着いておかないとダメだからな」

新入生総代の珠々は入学式での準備がある。

ちなみに俺は次席、つまりは2番目の成績で入試を突破した。


四宮珠々しのみや じゅじゅさんですね 準備は出来ていますでしょうか?」

第一高校の体育館の入り口で声を掛けられて振り返って見ると生徒会長である白石花音しらいし かのんだった。

「はい 準備は出来ています」

「では入学式の流れ等を説明するので着いて来て下さい」

「天馬じゃあまた後でね」

「ああ 適当に入学式まで時間潰しとく」

俺は待ち時間を潰すために腰を落ち着かせられる場所を探した。

近くにベンチを発見した俺はそこで腰を落ち着けながら携帯端末で書籍サイトにアクセスした。

周りを見れば学年やクラスが違うのだろうか制服に違いがある。

第一高校のエンブレムは同じだが襟元のバッチの色が金、銀、赤、バッチ無しと様々だ。

第一高校のクラスはS、A、B、C、Dクラスに分かれている。

Sから順に入試成績順で振り分けられる。

俺と珠々は金のバッチ、つまりSクラスだ。


俺は携帯端末に意識を向けた。


「新入生の皆さんそろそろ開場なので入場して下さい!」

体育館の方から声が聞こえた。

俺は携帯端末をカバンに入れながら体育館に入場した。



あとがき

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