第17話
駐屯地の司令室で師団の隊員が師団長に通話を繋いでいる。天馬はイライラし始めていた。天馬としては魔器(heaven series)の研究や訓練等したい事はいっぱいあるからだ。上からの出動命令でわざわざ沖縄まで来たのに無駄な時間ばっかり過ごしている気がしていた。
師団長が通話に出た様だ。天馬は後ろの方でその様子を見ていた。
「三浦中佐です。師団長からの命令により帰る所でしたが何かありましたでしょうか?」
「帰る必要は無い!今すぐ前線に向かえ!」
「師団長から帰れと言われたので帰る所でしたが命令を撤回するのですか?」
「そんな命令は出してない!」
「第4独立魔導大隊は小官含め皆聞いておりますので報告書にもう記載して第4独立魔導大隊の司令室に送っておりますが命令を撤回されますか?」
「もう送ったのか?俺の許可無く勝手な事してんじゃねーよ!」
「帰る所でしたので本日の報告をあげました。それと自分の隊を持っている隊長格には逐一正確な報告書を送る義務があります。師団長の権限は師団にしか及んでおりませんので許可を取る必要は無いのですがどーゆー事でしょうか?」
「うるさい!俺の命令に従え!しかも黒嶋家なんか出してきやがって!黒嶋家とどんな関係があるんだ!答えろ!」
「第4独立魔導大隊の上官は中西中将ですが設立当時から亡くなられるまでは黒嶋秋人中将が上官でした。知らなかったんですか?他にも黒嶋家とは繋がりがありますがそれはそこにいる小官達の対応をしていた隊員から聞いてはいかがでしょうか?もう用事が無いのでしたら帰りますがよろしいでしょうか?」
「待て待て待て!帰るなって言ってんだろうが黒嶋家に喧嘩を売る訳には行かないんだよ!命令を撤回では無く変更だ!前線の司令室に来てくれ!命令だ!」
そこで通話は切れた。
天馬はイライラしながら三浦中佐に聞く。
「どうするんですか?行くんですか?」
「さっき送った報告書の続きを提出をしたら向かうぞ。師団長には中西中将から色々話をしてもらう事にする。」
天馬はイライラしたまま前線の司令室に向かう事になった。
あとがき
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