第6話
天馬が軍に所属してから半年、その間中学生として学生をしながら固有魔法の練習や対人の訓練、戦闘を行っていた。
「つい先日、とはいっても2ヶ月前だが竹島であった韓国との戦いは結構大変だったな。」
訓練の休憩で天馬は軍の先輩と話をしていた。
「結構大変でしたね。一応1個師団と2個大隊で戦闘をしましたけど、韓国は粘り強かったですね。」
天馬はこの日の段階で非正規ではあるが王級魔戦士級となっていた。
「日浦特尉は非正規だけど王級魔戦士だからなぁ。結構成果はあったんじゃ無いか?」
「固有魔法の練習には丁度良かったです。」
「日浦特尉は魔戦士としては優秀だな。まぁ日浦特尉の固有魔法の詳細は公表してもらってないから分からんが敵対したく無いな。」
天馬は軍に固有魔法を公表していない。
これは黒嶋家の決定であり、天馬の希望でもある。
黒嶋本家としては詳細を握られるのは本意では無いし、ある意味切り札である。
天馬としては魔戦士協会に情報が行くのを防ぎ、利用されるのを防ぐ為でもあった。
(叡智は黒嶋家の為に使用したいしな・・・やりたい事もあるしちょっと母上に相談してみようかな)
天馬は黒嶋本家に戻っていた。
「母上、相談があるのですがよろしいでしょうか?」
「天馬おかえりなさい。どうしたのかしら?」
「俺が今使用している魔器の事なのですが、少し思っている事があります。」
「何かしら?黒嶋家としては高性能の魔器を渡しているはずなのだけど。」
「俺が今使用している魔器は剣なのですが、これは高性能ではありますし使用していて不便は無いのですが少し思う所がありまして、自分で魔器を改造してもよろしいでしょうか。」
「どういう事かしら?改造するの?」
「はい。少し案がありまして。」
「まぁいいわ、でも改造してみるにしても倉庫にある使用していない魔器で試験して成果を私に見せてからにしてね。天馬を信用してないわけでは無いけどね。」
「では四木家に協力して頂き、成果を示せるように頑張ります。」
四木家は黒嶋家の分家であり、魔法の研究を専門としている家である。
天馬は四木家当主四木彪雅を呼び出した。
あとがき
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