概要
分かるだろう? これは君を永遠に縛りつけて離さない為の、呪いだ。
ヴェネセティオ王国には人知れぬ言い伝えがあった。それは『塔の中、不老不死の呪いにかけられた美しい姫が幽閉されている』というものである。第一王子レオネルは、事の真偽を確かめるため、乳兄弟でもある側近のエリアスと共に塔へ行く。
果たしてそこには、心を閉ざし骨と皮ばかりになった、美しさとはかけ離れた見る影のない女人がいた。不老不死の言い伝えは真実であったことを知った2人は、ひとまず連れ帰ることにした。
女人は亡国の王女アデライードであり、その腰には古の呪いが刻み込まれていることが判明すると、解読のため、ひそかに宮廷の呪術師に会いに行く。
呪術師によれば彼女を愛し、また彼女から愛された人が心臓をその剣で貫いたとき、かけられた呪いは解け死を迎えることが出来るということが判明するのだが……
呪い
果たしてそこには、心を閉ざし骨と皮ばかりになった、美しさとはかけ離れた見る影のない女人がいた。不老不死の言い伝えは真実であったことを知った2人は、ひとまず連れ帰ることにした。
女人は亡国の王女アデライードであり、その腰には古の呪いが刻み込まれていることが判明すると、解読のため、ひそかに宮廷の呪術師に会いに行く。
呪術師によれば彼女を愛し、また彼女から愛された人が心臓をその剣で貫いたとき、かけられた呪いは解け死を迎えることが出来るということが判明するのだが……
呪い
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!時を止めた薔薇は、誰の為に咲き続けるのか?
ヴェネセティオ王国には人知れぬ言い伝えがあった。
それは『塔の中、不老不死の呪いにかけられた美しい姫が幽閉されている』というものである。
この姫の名は、アデライード。
古の呪いが刻み込まれた、亡国の王女であった。
第一王子レオネルは事の真偽を確かめるため、乳兄弟でもある側近のエリアスと共に、塔へと足を踏み入れた。
プロローグは過酷なものですが、だからこそアデライードに救いを!と、本気で思えるのです。
そんな彼女とレオネルの出逢いも、静かながらに強烈です。
それでも、アデライードにとって光が見えた瞬間だっただろうと、今の段階でも強く思います。
今、こちらの作品は第3章に入りましたが、アデラ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!不死の呪いを解けるのは、愛おしい貴方だけ——。
主人公はある男に塔の中に幽閉された。枷をつけられ、男の血によって封印された塔だった。男の歪んだ愛情が、どこまで苛烈であっても、主人公は死ぬことが出来ない。何故なら腰に、かつての恋人が施した不死の呪いがあったからだ。
そこから200年以上も時は立ち、ある青年が主人公のもとを訪れる。しかし長年放置された主人公は、骨と皮ばかりになり、汚物にまみれていた。そんな彼女を連れ帰った青年は、主人公に湯浴みさせ、服や髪を整えさせる。すると主人公は光輝くばかりの美女に再生した。そして、主人公は青年が自分を幽閉した王に似ていることに気が付く。それもそのはずだ。青年は王の子孫であり、国の王子だったのだ。青年は…続きを読む