第41話 雨の日の誕生日☔

それから桜の季節をすぎ

4月終わりになっていた。

そして🎂依織の

happybirthdayは

デカイクマのぬいぐるみが

奏月の顔を隠し


高そうなネックレスを

赤い🎀リボンに挟んで

お祝いしてくれた。


奏月と迎える初めての

BIRTHDAY

それから洒落たレストラン

で食事ではなく

高級な寿店でもなく

依織の大好きな回転寿司で

食べまくり


幸せ~と満足な依織の顔を

見て、奏月も幸せだった。


春に三日の晴れ間なし‼

の言葉通りに朝は晴れていたのに

夕方から雨が降って来た。

誕生日に雨が降るのは依織の

記憶のなかでは初めてだった。



それから奏月の誕生日を

迎えた7月終わり


昼休み奏月からLINEが来た。


「なぁソロソロ公表しないか?

依織と付き合っていること。」


「う・・・ん、

仕事、しにくくなるし

結衣ちゃんと箕谷さん、後

副社長と部長が知ってるだけだし


それじゃダメ?」



「じゃあさ、指輪買いに行こう。

左手にはめてて欲しい。


俺たち27だしソロソロな‼

依織が男達に狙われてるって

思うと仕事手につかないよ。」



「大丈夫だよ。

もらった指輪してるし」


「あれはタダの指輪

買うのはエンゲージリング‼」



「うん。分かった、じゃ

今日いく?

お金下ろしとくね。」



「は?なんの冗談?

笑えないぞ‼ 俺が買う‼」



「お前、馬鹿にしてんのか?」


「いえいえ๑⊙_⊙๑とんでもナイ❤

でも、奏月の分は私が買うんじゃ

ないの?」


「はぁ?本気で言ってんのか?」


そんなやり取りの後、今日が奏月の

25の誕生日と依織は知っていた。



「結衣ちゃん、今日話してみる。」


「大丈夫だよ。

あ〜んなベタ惚れじゃん

許してくれるよ。」


結衣ちゃんは笑いながら大丈夫と

言ってくれた。


そう最大の秘密

話すには重大決心‼

然し奏月は指輪をくれると言った

それは・・・つまり・・・

そう言う事、話すべき時が来た!

黙ったまま指輪を受け取るのは

なんか違う気がした。


そう、反則‼



会社の近くの本屋さんで

待ち合わせした。


背の高い奏月は依織に直ぐ

気づいた。


軽く左手をあげ、合図してくる。


二人で見つめ合いクスッと笑う

たわいのない幸せを感じていた。



「ご飯早めに食べよう。

何がいい?」


「ん〜中華食べたい‼」


2人はひとつの傘に入り街中へと

足を進めた。



チラッチラッ


「フフフ何だよ依織、さっきから

なんか言いたい事あるのか?」


「エット‼あ、あのね?」


「ん?なに?」


「うん・・・」

奏月は足を止めて


「なんだ?何だ、言いたい事

あるなら 言えよ!」


雨が足元をピチャピチャと音を

立てて降っていた。





「うん。奏月、私の事好き?」

奏月の気持ちはよく分かっていたが

引っかかる事があるから聞いてみた。



「勿論だよ!依織‼

愛してる。」


「う・・・ん。

有難う

実は・・・私・・今22歳アハハハハ‼💦」



「は?・・・何だって?“」

奏月はビックリして口をパクパク


余りの奏月の驚き様に依織も唖然

「だからァ22、22」

依織は奏月の目の前で

✌じゅう✌、✌✌だよ~





「ん?22、22歳?😱💦うそー」


「そそ、奏月が嫌がる年下・・・だよ

いいの?いいよね。

歳なんか関係ないよねー!!」



「・・・ 三(((((´⊙_⊙`;)エッマジカヨ・・・ ・・・」


奏月は依織をじっとみて驚いて

しどろもどろ‼




「・・・そこで普通悩む?」

依織はちょっと不満げな顔!!


「いや、ゴメン・・・そっか‼

とし、とし、年下な、なんだ・・・

知らなかった・・・」

奏月はそう言うと黙ってしまった。






「・・・ 言ってないか・・・ら。」




「なんで早く言わなかっ・・・た?」

奏月は段々とムカついて来た。


「だって、奏月私を勝手に

同級生って思ってたじゃん。

言い出せなくて・・・ゴメンね。

私、高校出て直ぐ入社した。

18で・・・」



・・・!




「どぅしたん?奏月」

急に押し黙り立ち尽くす奏月を

依織は不思議そうに見上げた。



「あ・・・ああ、オレ今、ゴメン

動揺しちゃってサ」


「知ってる(苦笑)

奏月・・・って同級生と、友達夫婦に

憧れてたんだよね。」


「あ・・・うん、結婚するなら

同い年の子と・・・って思ってる。」

その言葉に依織も急におしだまり

ボソッと言った。


「今・・・も?」



「あ💦う・・・そ、そうだな。

そうかも‼ 今も。」

奏月も動揺しながら答えた

昔からの同い年婚は譲れない

人生かけての決心は諦めたく

無かった。


友達のような結婚

それを察した依織は「まさか」

依織より友達婚を選ぶとは

夢にも思って無かった。



しかし奏月の対応は

一気に依織にドン引きしてる。



(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…そうか!!

そう来たか!!

奏月の想いってそんな感じ・・


そんなもんか!

「だよね〜そう言うと思った。」

と、思いっきりの強がりで返すしか

ないじゃんか!!



沈黙




「(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…

なら寧音さんが

《《いいんじゃん💢💢。

寄り戻しなよ》》

お似合いだよね‼アハハ😅‪‪💦‬」


「いや💦、まて💦、ビックリして

なんで依織が怒るの?


怒っていいのは俺だろ‼



嘘ついていたのか?

騙していたのか?💢

なんでだ?

俺を笑っていたのか?

馬鹿にしてたのか‼」


奏月は怒りがジワジワと

吹きあがって来る!


依織も負けじと応戦!


「結果的にはそうだよ‼💥

笑ってはいないけど

言えなかった‼ と言う言い方も

あるけど、騙してた‼ とも

言えるかも?


エエイッ‼



年ぐらい何よ😡💢!

ちっちゃい男ね‼バカ?バカなの?

歳ぐらいでグダグダ悩んで‼

それか?大学出てないのが

ひっかかる?」





「はぁ?歳ぐらいって!⚡️

学歴なんか言ってない

俺に嘘付いていた事が

問題なんだよ!!


俺はな!なんでも分かち合える

夫婦に憧れていたんだよ。


ずっとな‼

今その夢が壊れようとしてるんだ‼

動揺ぐらいするさ😡👎

それも‼ 急にな‼


同じ世代に生まれた奴とは

お前に分からない雰囲気や、

良さがあるんだヨッ‼💢💢💢


同じ歳にしか分からない良さが

あるんだよ。」


奏月は動揺している時せめられて

つい、カッとなって怒鳴って

しまった。



「あっ ‼そう‼

その良さとやらは、私とは

感じれ無いんだ‼


ふ〜ん。


じゃあ同窓会?とか合コンとか

行って、み、つ、け、、れバッ😠」




「・・・は?そこ迄言うなら

依織 とは終わりだな‼


どーりで幼稚と思っていたよ。

やっと‼22歳か‼ はぁー‼


納得‼


ガキだな‼

ガキは大人しくゲームでもして

遊んでろよ‼ だから

歳下は嫌なんだよ!付き合い

きれねーつうんだヨツ‼😠」



「はぁ、ペチッ‼ィタッ

何言ってんの‼ あんたなんか

知らないっ‼


あの時は


助けて貰ってアリガトさーん。

もう、サイナラ‼」

ついムカついてジャンプして

奏月の頭をペチペチ


奏月は依織に叩かれた頭を

撫でながら

《《ああ‼お子ちゃまは

苦手何だよ‼ どー致しまして‼ 》》




怒り💢浸透の依織と奏月は

横断歩道で、右と左に別れた。


10メートルくらい離れた頃

クルッ

依織は奏月目掛けて

猛ダッシュしながらポケットに

入れていた

誕生日プレゼントを奏月目掛けて



奏月はイテッ

奏月の頭にヒットした。


バッと振り向くと依織が

憎たらしい顔をして

ニヒヒヒ(๑σ-`👅・๑)アッカンベー


鹿

バッと奏月も振り向いて


「んだとぉイライラ」

人目があったから奏月はそのまま

歩いて行った。


その後ろ姿はプンプン😠していて

( ー̀дー́ )チッ!と舌打ちしてたのが

分かった。


依織は

「終わった。」

そう思った。

休みの日も、仕事終わりも

何回も通いやっと決めた

依織とお揃いのブレスレットだった。

突然雲行きが怪しくなり

大粒の雨が降り出した。


2人を離れさせた🚸横断歩道

は雨を激しく打ち返していた。


雨で箱が濡れて通り抜ける人の

靴が避けていく。


高いものでは無かったが

仕送りしながらやっと貯めた

お金で買った。



「大丈夫?」


「あ、はい。」

知らない人が心配して声を

かけてきた。

優しそうなおばさん。


「フフ派手に喧嘩していたわね。

これ使いなさい。」

傘を差し出してくれた、きっと

横断歩道に佇む依織を

心配してくれたのだろう。


「いえ、折りたたみを

持っています。

おはずかしい。」


依織はずぶ濡れになりながら

カバンを焦り傘を出して

立ち去ろうとした、


「ほら、忘れ物よ!」


知らないおばさんは濡れて破れ

そうな紙箱を拾って渡した。


「若い時は 色々あるものよ。

若いって証拠‼

歳を取るとね、若いってだけで

うらやましいのよ。

良く考えて、あやまったが

いいと思うわね。

素敵な彼ね。」


そう言って雨の中を去って行った


依織は軽く頭を下げて自分の

1DKのマンション迄トボトボと

歩いて帰った。



ザーザーザーザーと降る雨は

依織の体を濡らし折れそうな心は

雨が支えていた。


濡れて忘れたい。

忘れたい。







プンプン💢💢💢ムカムカ

イライラ憎たらしい依織の

(๑σ-`👅・๑)アッカンベーを思い出し

ぜーったい許さない‼



と奏月は思った。


「くっそー、依織の奴

絶対、後悔させてやるかんな‼」



次の日

「おはよう☀ー昨日どうだった?」


依織は赤い顔をして咳をしていた。


「依織、どうした?」


「なんか寒くてガタガタガタ」


「ん?軽く熱あるよ?

大丈夫?帰りなよ私

奏月さんに言ってあげる

待ってて‼」



「あ‼ 別れた。

もう関わりたく無いから

言わないで‼


お願い‼」


「エッ?なんで?年下だから?」

結衣ちゃんは不思議そう

奏月と悪奏月も同一人物だと

教えてあげた。

結衣ちゃんは腰抜かす並に

驚いていた。


「違う違う、性格の不一致

兎に角関わりたくないから。

もう何もしないで

お願い結衣ちゃん。」



「分かった。

車呼ぶから病院行きなよ。

奏月さんには何も言わない

約束するよ。

帰りに寄るから寝てなよ。」




「うんゴメン・・・

ありがとう結衣ちゃん。」


結衣も何かを察したのか

奏月には知らせず

タクシーを呼び病院へ

行くようにすすめ依織も

それに従った。

大したことはなく次の日は

普通に出勤した。



それから丸一年が過ぎた

折れない奏月と

負けず嫌いな依織は相変わらず

の関係。


奏月のオンナ関係のウワサは

本当か嘘か分からないが

時々流れてくる。


あの日以来奏月とは

お互い避けるように過ごして

来た。


奏月も依織もお互い気持が

離れる様に努力して来た。


依織は、シッカリしなくちゃ

奏月の気持が帰る事は無い

そう思いながら会社の

玄関先まできた。


すると奏月が一人の女性を出迎

えているのに遭遇した。


チラッ

奏月は依織をみた。



「山岡さん。」


50代半ばの女性に連れられた

ショートボブの奏月と同い年

ぐらいの彼女が奏月に

声をかけた。


「お待ちしていました。」

奏月も彼女を見て微笑みながら

挨拶をする。


「社長の永山です。秘書の太刀川

と仲がよろしいの?」


「ハハハハハ、はい。仲良くさせて

頂いております。チラ」

奏月はこれみよがしに依織を、

チラ見


「やだ、山岡さんったら。」

彼女は黄色い声をあげる。


「フフフたのしそうね。

仲がいいのは楽しみね。

あなた彼女居ないん

でしょうね?」

永山と名乗る女社長は奏月を見て

確認した。



「はい、今はフリーです。」

何の戸惑いもなく奏月は

言い放った。


依織の胸にガッン!と響く。


上下ピンクのスーツを着こなした

貫禄のある女社長は、

奏月のキッパリとした態度を

見て秘書の姪である彼女に

わらいかけた。


「フリーだって

良かったじゃない。」


「やだー、叔母様」


「コラ、取引先と会社では

社長と呼びなさい!


「はーい。」


仲のいい2人は叔母、姪の関係

なんだろうが依織が見ても

楽しそうだ。


「副社長と会長がお待ちです。

御案内します。」

奏月は営業用のスマイルで

2人の前を歩いた。



依織はすれ違いながら

軽く頭を下げた。

奏月はもう依織を見もせず

女社長と姪の秘書さんと

談笑しながら歩く。





成程、奏月はもう前に

進んでいる・・・。



もう私にはどうでもいい事だ。

私が奏月と同い年になるのは

ほぼ無理、彼の夢は

同い年の嫁と友達見たいな

家庭を作る事

何回も嬉しそうに話す奏月の

夢、そこに私は居られない

奏月のささやかな夢を

ぶち壊す彼女には

なりきれ無かった。


彼が誰と付き合おうが関係無い。

グッと込み上げる感情を抑える

のが精一杯。


奏月はいい男だ、嫁候補は

探さなくてもたくさんいる

同級生なんて何人もいる。

選り分け探してくださいな!

そんなに同い年にこだわるのなら

仕方ないじゃない。




ふぅ体が熱い



少しゆっくりしょうかな。

強がりはお腹にも溜まらない

やはり心は痛かった。


依織は段々と具合が悪くなった。


病院へいき点滴を受けて風邪薬

を飲んで爆睡。


夜七時頃結衣ちゃんが来て

袋いっぱいの食べ物を買ってきて

入口で渡すと、

「シッカリ食べて寝る事。」


そう言って何故か箕谷さんと

帰って?行ったんだけど・・・


箕谷さんも結衣ちゃんの

可愛らしさに落ちたんだなフフ

嬉しそうな結衣ちゃんを見たら

元気も出てきた。

病院の薬が聞いて来たのかも

しんない。




そして・・・

やっぱり失恋は辛い

このままだと奏月を恨んで

生霊でも飛ばしそうだ。




初めて有給を使い田舎へと帰った。

退職を匂わせての休みだった。




「どうした?山岡」


「え‼ 何がでしょうか?」


「ん?なんかソワソワしてるぞ

どうしたんだ?あ、ああ💦

あれか?女社長の秘書が

来るからか?

依織がいるのにすきだなぁ

確かに社長の姪か、可愛い

もんな捨てがたいよなー」


副社長はニヤニヤしながら

奏月を冷やかして来た。



「いずれは結婚するんだし

独身楽しむのも

独身の時だけだ

何も好き好んで早めに

結婚する事ないだろー」


「ち、違いますよ。

なんでそんなことに?」




さっきの事だった、箕谷が

俺に声をかけてきた。

「大丈夫だったか?」


「ん?何がだ?」



「おいぃ、 しらないのか?

2日前

依織熱出して早退したらしいぞ


結衣が愚痴ってたぞ!

お前、依織をフッたらしいな

本当だったのか?

凄く熱高くて結衣がタクシー

呼んでかえらせたんだとよ。」



「え‼ あ━━━━━、」

依織風邪ひいたのか?



「何だよ!知らなかったのか?」


「あ、いや・・


急いで依織に電話した。

然しいっこうに出ない。

どうやら着拒されてるっポイ



総務課に出向くと

「芦田依織さんは有給ですよ。」

そう言われた。



山岡を見かけた結衣が駆け寄り


「あらー山岡さん?

依織は田舎でお見合いする

みたいですよ。


別れて良かったですねえ

依織可愛らしいし

料理上手いし

家庭的らしいし

子供 たっくさーん産みたい

らしいし!

お見合い相手もさぞ喜ぶ

でしょうねぇ

いい奥さんになりそ!


あれ?お見合い今日ダッケ?

ま、そんな事どーでもいいか!


そうそう結婚式用の服

買わなきゃ〜

箕谷さんに買ってもらおー


彼氏いるって幸せ~

そうそう依織は彼氏じゃなくて

旦那さんかー

すぐ入籍したいらしいし

相手も依織見初めての話

らしいし

依織次第ですよー


ああ、奏月さんには関係無かった

話ですよねー

ごめんなさーい!!


あ、そうそう元彼なんだから

お祝い弾んであげて下さいね🍀


1週間休み取ってますし

依織は23で、母親になりたい

と言ってましたよ。

アレ?依織もうすぐ23だっケ?


話がまとまったら寿退社するって

楽しそうに言ってました。


なんか凄くいいお話みたいで・・す」

((゜ㅇ゜)??? アレェ?


「どこ行くんですかぁー

山岡さーん。」


突然走り出した奏月に後ろから

声を投げ掛ける。

ユイはペロッと舌を出し奏月の背中

を見送った。テヘッ(´👅`)




頑張れーと意味不明な応援付きで‼

嘘八百とはよく言った物だ

嘘だらけの事を見破れ無いほど

奏月は大慌て

結衣はミルクティを自販機で買って

総務課へとルンルンしながら

戻って行った。


昔から言ってあるよ

嘘も方言

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