第26話 替え玉




「おはよう依織‼ せっかく京都来た

事だし、俺が守るから観光するか?」


「うんっ」


一日依織とデートを楽しんだ。

せっかくのお泊まりデートを暗い

思い出ばかりじゃ可哀想そうだ。

京都は本当に綺麗な街だった。


紅葉が良く似合う。

和風力満載

始まったばかりの紅葉、もう少し

日にちを遅らせて来れば良かった

と後悔した。




もっと綺麗な

紅葉が見れただろうなー‼

なんて思いながら依織と

指を絡めながら歩く。


秋の始まりの京都は

とても綺麗な街だ。


依織も、あんな事があったのに

楽しいと思うのは、奏月がいるから

とても安心する。


「なあ、依織〜

これから先何があっても

俺を信じてくれ!

全て依織の為なんだ‼

いいね。」


両手で依織の頬を挟み大きな目で

確認するように呟く。


「う・・・、うん。

怖いな、何かあるの?」


「フフ一応言っておくだけサ。」


そんな奏月の言葉を気にしながらも

2泊3日の京都旅行も終わり、普通の

業務に戻った。


京都のお土産を結衣ちゃんに

渡すとビックリしたように

大騒ぎ!!

「えー京都いってたんだー

いいなーぁ。

楽しかった?彼氏と行ったん?

何処回った?嵐山、清水寺?

おたべたべた?」


「う・・・ま、まぁ、

と、友達とだよっ‼

回ったよ、食べたよw」


「“ちょっと“大変〜大変‼」


いつものようにスクープ好きの

奈緒ちゃんが飛び込んで来る


「あーあ‼アンタの大変は

なんなん?

いっーもたいした事ないやん。」


イテッ

奈緒ちゃんは結衣ちゃんの

耳を引っ張って

耳越しに伝える。


「こおんどは本当だってバー」

ジタバタする奈緒に京都の土産の

匂い袋を渡す。


「オーオー‼ありがとう、ってか

京都行ったん?ズルい‼」


「うん、依織彼氏と行ったんだって、 ヤバくない!」

結衣ちゃんは奈緒に飴玉ポイっと

お口にin


「へぇー彼氏いたんだ‼ŧ‹”ŧ‹”


益々ズルい‼合わせろ‼

ŧ‹”ŧ‹”


ついでに彼氏の友達紹介シロ‼

ってそんなんどーでも良い‼

タイヘーンなんだよっ」


結衣ちゃんも依織もパソコンを

立ち上げ奈緒の話を

聞く気あるのか無いのか状態‼


「あのさー

あんた達、聞いて驚きな‼」


「副社長の従兄妹の

雅楽代寧音(ねね)さん

とぉジャジャジャジャーン」


依織と結衣は聞き耳だけ立てて

目はパソコンに向いていた。


「ん〜もうなんなのよ‼

寧音さんがどうかしたの?

副社長の所来るのいっもの

ことじゃん。」


結衣ちゃんは笑いながら

仕事をする。


「アンタ‼受付はいいの?

今日から下の受付に回されたん

でしょっ‼

もうすぐ就業時間だよ。」


「おおっと‼いくね、」


「ちょっとなんなのよ

寧音さんがどうかしたの?

言いかけて行くなんて、お尻ふいて

無いようで気持ち悪い‼」


「ああ‼

寧音さんと、山岡さんが同じ

車から仲良く腕組んで

出てきたのよ﹏w

かなり仲良く楽しそうだった。


コリャー、宮慶財閥の、茅乃さん

振られたんじゃね!

いやぁー山岡さん中々腹黒カモ

宮慶財閥よりも雅楽代財閥系を

選ぶのは・・・ねえ〜流石ってか

副社長と肩並べて張り合う気?


いやいや会社の為には

ラッキー‼か、なんせ秀才だもんね。」


依織はドキドキしながら

奈緒の話を聞いていた。


『嘘・・・嘘だよね

だって昨日までは私・・・と

そう言えば・・・

昨日用があるからと早めに

帰ったよ・・・ね

迎えに行く人がいるからって


アレって・・・

違う違うし・・・だって

“俺を信じろ・・・って﹏‼



言ってたや━━━━━ん。』📢








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