第22話 食い物につられて。




「山岡くん。珈琲、彼女ちゃんは

ミルクティーでいいかしら。」


「え💦あ、はい。」


「フフフ、これ飲んで山岡くんの

話聞いてあげてね。」


「・・・💦嫌ですけど

聞いて・・・あげ‎・・チラッ」


見上げるとオーナーさんは凄く

綺麗な人だった。

大人で鮮明で宝〇歌劇団の男

役のような・・・(๑ᵒ̴̶̷͈᷄ᗨᵒ̴̶̷͈᷅)✧ステキღ


「なんにしろ相手の話を聞いて

あげるのも、大人と思うわよ。」

ハ、ハイ。

そう言うと違うテーブルを回り

「お味はいかがでしょうか?」

と聞いていた。




2人の世界に入っていたけど

お店はいっの間にか満席に

なっていた、話し声が聞こえた

かもしれないと思うと

煩くして、

申し訳無い気持ちになった。



「オーナーいい人だろ‼」


「うん。」


依織は奏月が頼んだステーキを

食べながら

「んん〜❤美味しい。」


「フフフ」


アレ

久しぶりに奏月の笑顔が見えた。


「ローストビーフも食べろ

パンもいるか?

ご飯でいいのか?

飲み物は?ミルクティー

オカワリするか?


ああ、そうだ!

ここサラダが凄ーく美味いんだ!

たのもう。

そうそうカルパッチョも、依織

大好きだよな!な‼」



「うん、食べるでも・・・パソコン

買うからお金無い‼

ステーキだけでいい‼

ジュースはオレン・・・水でいい。」


「心配するなよ!

心配かけたし、ご馳走する‼」


依織は俺の前の皿をみて、


「ね、このカイワレ食べないの?」


「うん、ちょっと苦手なんだよねー」

奏月はちょっとピリ、が苦手

だった。


「じゃあ、もーらいっと‼」


皿の端っこに寄せ集めたカイワレ

を依織は箸でササッと寄せ集め

パクツと食べた。


「なーぁ依織、サラダ食べろよ。

あるじゃん。カイワレも良いけど」


「奏月が食べて残ったら

食べる。」


「なんでそんな、みみっちい事

するんだ?

笑えないから・・・」




「だって、人の彼氏とご飯

って言うのも嫌だし(´^`)プイッ


相席なら、文句なくない?

茅乃さんにも、文句

い、わ、れ、無いしフン」




「・・・💦悪かったよ

茅乃とデートした事

謝るよ!

本当に副社長の代理で

断れなかったんだ。」



「わた・・・しが、同じ事

したら許せるの?」



「それは、ダメだろ

何言ってんの‼」

当然のような顔で奏月は依織を

睨んだ。



は?

「本当に、何言ってんの‼


奏月はそれをしたんだよ!

分かってんの‼

それに社内じゃあ、ご令嬢と、

結婚って 噂の華なんだから‼」


まーったく反省していなさそう

に見える。



「・・・それは、ゴメン‼

謝っても許してくれないのは

わかるよ。

でも結婚は茅乃とはしない‼」



「まだ信じれない!」



プイツ、グサグサグサ

依織は、カルパッチョを勢いで、

フォークでグサグサ

突き刺しながらパクパクパクと

食べ始めた。


もうヤケだ‼


オレンジジュースもグビグビグビ

プファうめえ〜


人間お腹が空くとイライライラ




お腹が満たされて来ると

人間余裕ができるのか

なんか、そうかな、奏月も会長に

頼まれたって言うし・・・

断れないのもアリかなぁ

なんて考えてしまう。



項垂れてフォークで肉をツンツン

つついて食べようともせずに

裏表、裏表、肉をひっくり返し

又ひっくり返しを繰り返して

遊び食いしている奏月は

会長出し断れ無かったと

言われれば仕方なかったのかも

しれない。



ハァーハァーため息ばかり

ついている奏月の

ステーキをゾロッと引き抜き

パクパクパク食べた。


パッと目を開いた奏月に


「仕方ないから、少しだけ

許してあげる。」


奏月は一瞬目を大きく開き

「依織ホント?ホントな‼?」



「でも証明して欲しい。


宮慶財閥とは関係ないの?

セレブの仲間入り出来るんだよ

絶対後悔するでしょ。」



依織は勿体ない事するなよと

言わんばかりの勢いで攻め立て

て来る。




「依織は知らないかもしれない

けど、俺は同世代より

給料はいいと思ってる。


依織に生活に無理させるなら

Wワークするし

お金の苦労は絶対かけない。


セレブ?俺は人の金で生きるのは

性にあわない‼ってか嫌だ‼



自分の働いた金で家族を養い

たい‼

人のふんどしは当てにしない‼

約束する。」


それから奏月は会長に電話をして

茅乃さんの事は丁重にお断り

した。




又奏月の注文した

ローストビーフを

2人で食べながら奏月は

久しぶりに

白い歯を見せて笑った。




それから奏月とパソコンを買いに

行った。


取り付けからぜーんぶ奏月が

やってくれた。


夕ご飯はパソコン買ったから

辛抱じゃない、節約して

2人分のコンビニの弁当を買った。


お昼のお礼に依織が出した。

飲み物?エヘヘ勿論水。



奏月はクスッと笑ったけど

依織は料理が出来ない訳

じやない。


むしろ、料理は得意かもしれない。

ただ給料前は厳しい。

仕送りもしてるし貧乏なのは

もう奏月にもバレている。



でも奏月は何も言わずに

いてくれる、依織はそんな

優しい面を持つ奏月を有難い

と思う。



「な・・・その依織、髪切ったん

だ・・・な‼

怖くて聞けなかったけど

俺と・・・その💦

別れるためだったのか?‼」


依織は平然として


「うん。奏月の好きなクルクル

カール捨てた‼

奏月とも別れるつもりで・・・」

ニヤリ


「ウグググ・・・💦💦」


奏月は何度も髪を撫で

ものたらそうな顔をした。

内心ザマァーと思った、反省しろ‼


その日は奏月が依織の部屋に

泊まり、また2人の時間は

動きだした。





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