第7話 ヤッパリ気になる。



前はあんなに強引に捕まえて

交際を迫った彼は、

釣った魚に餌はやらないタイプ‼

今は私に興味すら薄れている。


彼が大好きで大好きで大好きな

私は、ごめんなさいの一言が言えない

俺様な彼が・・・折れるとも思えない。


最初こそ鬼電来ていたけど

別れると言われそうでラインも

電話も出来ない。




ハッキリと言われたら

やっぱり辛いかも・・・


ならこのまま可能性を微々たる

量でも残したままがいい

そんな事ばかり考える。


正直辛い。

そんな日々が続いていた今日

依織は課長に雑用を頼まれ休み時間

に突入してしまった。


慌てて社食へと向かう。

広くて明るい社食堂は何人もの

社員が食事をしていた。


すると部長と奏月を発見した。


鬼部長と呼ばれ尊敬されている

大仏部長、依織の憧れの人だ。


部長がチラッと見たから依織は

頭を下げた

傍にいた奏月は気づいたのに、

素知らぬ顔を見せた。



想いをよせているのはやはり

自分だけなのだと落ち込んで

しまう。



奏月は、出張に出ては必ずお土産を

買って来る

ラインで呼び出され廊下で

すれ違いに受け取る。


エレベーターの中で

軽く手を握られながら

恋人繋ぎの何分間

奏月は頬を赤らませモジモジ

する依織をフッと笑う。



周りに人は沢山居たけど気づかれ

ない。そんなスリリングな毎日

それはおとぎ話の煙のように

今は消えていった。




「キャーっ山岡さーん。」

昼休み社員食堂に黄色い声があがる。



奏月に女の子数人が近寄って

奏月は、みるみる女の子に

囲まれた。



「あら、山岡モテるわね。」


「あなた達わるいわね

今ミーティングしながらの

食事なのよ。

ごめんね、遠慮して‼」



そう言うと部長は依織をみて

微笑んだ。


女の子達も鬼部長から言われたら

スゴスゴと引き下がって行った。


何故か部長の微笑みは、

何もかもバレているようで依織は、

´>///<`💦恥ずかしくなり

目を背けてしまった。

きっと振られた事も部長には

つつぬけなんだ。




「ウフ可愛い。

山岡 ‼あの子ホラ

総務課の可愛い子、

あんた見てたよ。

山岡も気になるんじゃない。」


ゲホゲホ

「アララ図星かー

はいお水、大丈夫?。」


そう言って、五目ごぼう飯をぱくり

と食べた。


「・・・部長、冗談はやめてください

俺は見ていませんよ。」


「馬鹿かあの子が見てたってん

だよ。」

『部長口調が変わってますよ。

気をつけろよな‼』


『あ‼ヤバ、山岡くんも・・・

気をつけて下さいでしょっ‼』


部長もだが、

俺もチラチラ彼女を気に

していた、周りの女の子の

キャッキャ言う声に、

気のない合図ち打ちながら。


依織の方へ意識集中




「おっ依織一人か?」

そう言って1人の男が近ずいていた。


「あー箕谷さん、そうです課長の

手伝いしてたら遅くなって、

今の時間って営業の人多いですね。

今ですか?」


「そうそう、疲れたー笑」

そう言って彼は カレーを口に運ぶ


「あ‼」

そう言うと依織はナプキンを

差し出した。

「箕谷先輩口、口

カレーが落ちたらシャッ汚れますよ。

営業なんですから、気をつけないと。」

フフフ



そんな2人に(✧"✧)嫉妬する奏月


「山岡?、山岡?」


「はい(怒)

なんで‼しょうかっ‼」

イライラ



「えっ‼いゃなんでもない‼

((刺激しないようにしょう。)))」

恋子は、今の奏月ヤバイ‼

そう思った。



(✧"✧)

「・・・ああ・・・そうですか💢」


営業の箕谷と仲良くする依織に

不機嫌になる奏月を見て

部長、大仏恋子は、

「クスッ、わかりやすー。」

と呟いた。






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