第5話 奏月狙いの女


俺は女が苦手だ・・・。

女が好きだった時代は20歳迄


それに女は豹変する。

化粧臭くて香水プンプン如何にも

俺好きですアピールする女‼



そう副社長といるとそんな女ばかり

たかってくる。

それで俺が考えた作戦は、そう

女を近付けない真面目くん。

今思えば親父もそうなのかも

しれない親子だから考えるのも

同じか?


親父も浮いた噂は無かった。

俺も依織だけでいい。



七、三分けのフサフサ頭

身なりは綺麗に厳しい眼差し。

用がないなら=͟͟͞͞( 'ω' =͟͟͞͞( 'ω' =͟͟͞͞)==ササッと

引っ込む‼




やんちゃしてた頃も、

ドぎっく化粧した女の子が

回りに沢山いた。



しかし心は澄んでいる奴も

いたから化粧がどうのと言う

わけでもない。

十代だったからか?

近づいて来る女も十代!!


しかし今は・・・良く副社長もあんな

女と遊んでいるな。


そんな副社長に、初めは反発したり

軽蔑したが付き合う内に副社長が

面白く思えた。


俺より一つ上の24歳

その若さで会社をポーンと

あずけられて、

1から学ぶのはちょっと可哀想な

気がする。



放っておけない。

大仏部長も同じ気持ちなんだろう。

俺は副社長を男にすると決心した。


常にピッとした態度をとる!

副社長が舐められても

大仏部長と俺がキチンと

目を光らせていれば周りは警戒する。

取引にも目を光らせる。





「キャーっ♬

何着て行こう。」

依織は久しぶりに女の子前回

薔薇色薔薇色


ベッドの上には色々な服が並んだ。

久しぶりのデートってか初めての

デートキャーっ!

悪人奏月で来るのか?、真面目

奏月で来るのかなぁ〜♡

どっちもっ‼ステキ〜w

1人で盛り上がる、誰もいないから

うふうふうふ

ぶりっ子だってやり放題!


悩んで悩んで、フリフリ

白の7分袖のブラウスに

可愛いパンツ、靴は頑張って

ピンクのパンプス



ルルルルルン ルルルルルン‼

スキップ スキップ スキップ♬



ん?



ニット帽を被ってサングラス!

長い足を組んでスマホをポチポチ

黒のセーターに幅のピッタリな

ジーンズ


「﹏うわぁ〜ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙


誰?

カッコイイ﹏w

奏月がいなけりゃ惚れちゃう

ストーキングしちゃうレベル。

ステキィ〜♡たまんな〜い。」


私って惚れっポイ?

多少の恋愛気質は認めます。


依織の、スマホがなった。

その音にイケメンの彼が

頭を上げると依織を見つけると

ツカツカと・・・

寄って来た。


ドッキーンッ!┣¨キ┣¨キ

「よーし‼ セーフ」

黒いサングラス姿の彼は

ニヤニヤしながらやって来て

そう一言声を上げた。


聞き覚えのある声に依織の声も

興奮気味にあがる。


「は?はぁ﹏奏月?

奏月なの?」


あ〜んもう失神騒然﹏奏月ってばー

カッコ良すぎるよ﹏。

マジイケてる~


「映画11:00からだし

何か食うか?」


「うん。お腹すいたー。」


「ヨシヨシ!じゃあ俺はラーメン‼」


「え‼パスタだょ‼」


「ラーメン、」

「パスタ‼」

「ラーメン‼」

「パスタ💥💢」


((( ̄へ ̄井) フンッ!!


フンッ(。-`へ´-。)


「じゃあ30分後に又ここでな‼」


奏月はプイツとカフェの前から2軒先の

ラーメン屋さんに迷う事無く・・・

振り向きもせず

依織を気にすること無く・・・

赤い提灯の下がるラーメン屋さんに、入って行った。


依織はボーゼンと彼を見送ったが

折れてくれない、俺様気質に

又ボーゼンとしてしまった。


依織は少し気落ちした。

奏月が自分を好きなら折れてくれ

ても良いのに・・・



それほど奏月は依織を好きじゃ

ないのかもしれない。




そんな不安が襲ってきた。

調子に乗っていたのかもしれない


この間迄、私の事なんて

知らなかった様だし、

私の事はそれ程なのかも

知れない。


別々に食事するなんて

「一日デートの意味無くない?」


ラーメンで妥協するべき?

私が折れるべきだったのかな?


そんな事を思いながら

カルボナーラを

堪能しょうと思ったが・・・

気になる。


半分カルボナーラを残しラーメン屋

さんへと足を向ける。




「いらっしゃい‼」

元気のいい掛け声の向こうに


白い湯気とラーメン屋さん独特の

香り。そしてズルズルとラーメン

食ってるイケメン奏月発見‼


足を進めると、な、∑(๑º口º๑)!!

美人な彼女と向かい合わせ、

椅子に足を組シヤープな奏月。

ラーメンの他に彼女と

餃子をシェア‼


ケバツイ化粧をした彼女は

奏月の足に足を

からませながら食事中


「Www羨ましい。

奏月は私と食べるはずなのに‼」

嫉妬の炎が立ち上る!


ふと彼女は依織の様子に気づき

挑戦的にニャッと笑った。


奏月は何も感じて居ない。

🍜フーフーズルズルズルハフハフ

余程お腹すいてんのか

気にする素振りは無く餃子を

パクパク

(彼女じゃない女と同じお皿の

餃子を食べれるの?)

依織はますます不快になる。


ナイスバディに赤い靴

如何にも男慣れした外見。


ぽっちゃり系でナイスバディには

程遠い!私。

クッソウー





食事の好みも彼と合いそう。

私みたいに意地を通さず

ハイハイと彼に合わせそう。


負けた。



ションボリと店を出て駅に向かって

トボトボと歩く。




「奏月って、ポッと合った人と

恋人同士のような食事が出来る

人なの?」



駅に着くと携帯がふるえた。


「もし・・・も・・・し。」


「いっまで食ってんだ?

俺、今後輩の彼女と居るんだワ

後輩が来るまで一緒にいるから

早くコイ。


俺は気がみじけえぇんだょ

またせんな‼


後5分で来なけりゃ先行くからな‼

後輩の彼女も映画にきてっから

いいな、着いたら連絡しろ‼」


「うん。ごめん・・・」


更に10分経過・・・



「おい、依織いっまで食ってる?

だからプクプク プクプク丸く

なんだぞ!映画終わるし、

今来なきゃ映画絶対今から連れて

来ないからな‼」


「う・・・ん。

彼女はいるの?」


「ああ‼

後輩も寝坊したってよ。オレ

コイツとデートみたくなってん

ですけど💢」


怒る奏月に依織もヤキモチ全開

「ゴメン、彼女置いて

出てきてっ!やだ‼

なんで余所の彼女といるの?

意味わかんない!!」


「なに?ヤキモチ?

ククク依織が来ればいい話

だろ‼

早く来いよ。ポプコーンも

買ってあるから。」


「どうせ彼女と食べてるんで

しょって‼」


「え、ちげーし‼‼😰💦」


「あー当たったんだ・・・」

奏月の焦った声は、一緒に食べて

るなとスグ分かった。


「彼女と映画楽しんで‼ ね

私帰る‼」


「は?お前が映画見たい‼って

言ってたから来たんだぞ!

俺を怒らせると別れるからな‼」



「・・・それは・・・嫌だよ。」

奏月は依織が奏月にベタ惚れだ

って知っている。


「なら直ぐ来い‼

今なら許す。」


「やだ‼奏月が出て来て‼」

ここは彼女として譲れない

此処で許したら彼女としての

立場が無い!

依織は意外と頑固だった。



「は!お前何いっちゃってんの?

もう始まるぞ!早く来いよ!」


「行かない‼奏月が出て来てよ‼」



「じゃないと、別れる。」

依織は思い切って切り札を切った、

それ程さっきの食事風景は

SHOCK💢だった。


「ハハハお前ストーカ 並に

俺に惚れてるだろ!

無理無理・・・無理だろ‼

俺が付き合ってあげてるんだから

直ぐ来い‼」


「( `ᾥ´ )ふん"っイヤ‼」


「( ¯ ¨̯ ¯ )💧

依織がそんな態度なら

分かったよ‼

後悔すんなよな‼

コイツお前より年下の20歳

なんだけどコイツの方が

俺に向いてるかもナーァ‼

コイツの方が

大人ポイぞ‼見習えよ‼

ガキンチョ‼」


「・・・?」

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