第29話 先輩の存在と奏月の黒歴史
奏月からの連絡も全部しらない。
あんな浮気野郎・・・‼υ
それから一週間が過ぎ拓也先輩から
電話が入った。
先輩は、大企業に内定を
もらったようだ。
📱
「おめでとうございます。
凄いですね。
実家の家業を継ぐのかと思って
いましたよ﹏‼」
📱
「うん一応つぐ事には、
なるかもしれないけど
まだまだ先の話だよ。
今日回転寿司行こう。
ささやかながら祝ってくれ。」
📱
「はい、分かりました。
先輩のお祝いですもの
行きましょう。」
やったぁー
お寿司お寿司っとおー❤
鼻歌歌いながら帰り支度をしている
と結衣ちゃんが
「彼氏とデート?」
「えっ‼違うよ。」
「あーあ‼依織ってば山岡さんの事
好きなんだとばかり思っていた
んだけどな・・・
なーんか、依織にガッカリ‼」
「え、今日は高校の先輩の
就職が決まったからサ
お祝いだよ」
「オトコ?」
「う、うん。」
「二人で?」
「え、💦えっ それはわかんない
けど笑、部活の先輩だから・・・」
「ふう〜ん。そ‼
じゃあカレシは?
もしかして﹏
依織って浮気してる?」
「へ?浮気?」
「あ、あああね!逆、逆‼
振られた‼
部屋に、オンナいた‼
連れ込んで、いたんだなぁ!」
ドンびきマジ か…。
結衣ちゃんは口をアングリ
テレビの話が現実にあるのかと
言う様に・・・
「う・・・うん。
抱き合ってたよ。
しかも、ベッドルームで・・・
見た‼ ショック😱だった。」
・・(⊙⊙)な、見たの?しかも‼・・
ベッドルーム?‼・・・
「うん。ベッドルーム‼」
無言
W・・・
「ヨシヨシ‼依織
行ってきな‼頑張って 彼氏
ゲットしてきな‼」
結衣ちゃんはそれ迄の態度とは
逆に、同情の眼差しで慰めて来た。
まさかまさかTVのドラマの話
じゃなくて、現実に有るんだなと
頭をヨシヨシしてくれたが
髪が結衣ちゃんのヨシヨシで
ヤバ・・・。
御手洗で身嗜みを整える時間が
必要になった。
依織はモフモフの白のコートを羽織
雑貨屋さんで買った五千円の
バックを肩にかけて・・・
結衣ちゃんの言葉を思いだしていた。
「フフッ彼氏ゲット?
ナイナイ、部活の
先輩だよ。」
そう言って鏡を見ながら、
リップクリームをヌリヌリ
そして玄関へと向かった。
オレがエレベーターの方に向かうと
依織がバタバタと走るのが見えた。
気まずかったが、意を決して
声をかけた。
「ァッい、いお・・い・・・・」
「依織ー」
奏月が声をかけた時それを遮る
デカい声がした。
20代の若い男が依織に声をかけて
いた。
依織も駆け寄り仲良さそうに
話をしていた。
しかし俺はあの男を知っている。
同じ階のマンションに住む大学生‼
「何で依織が大学生・・・と?」
俺は気になり後を付けようとしたが
大仏部長が引き留めた。
「我慢しなさい!
今、出て行ったら元の木阿弥、」
「しかし・・。」
「依織は、そんな子じゃないわ。
遊んだりする子じゃない。」
「しかし・・・」
呆れざまに大仏部長は
「フウ、何で寧音さんをベッドルーム
にいれたの?
寧音さんも寧音さんだけど
あんたもアンタ‼
依織が怒るの当たり前でしょ。
依織は、彼女だし‼
しかもカギ持ってるんでしょ。
だったら
普通・・・依織が来る事想定
してなかったの?
浮気するなら、何でも仮定して
やらないと `-´ メッ」
怒る部長に奏月は言いにくそうに
「部長には、言って無かった
けど寧音とは・・・
その・・・あの・・・💦💦」
とドギマギしながら言う。
感のいい部長にはお見通しだった
ようで言われてしまった。
「元カノ・・・でしょ。
分かるわよ!
それくらい‼」
「いえ、そんな関係じゃ・・・」
「あれ?違った?」
部長は腕を組みながらキョトンと
して言った。
あれは大学に入りたての頃・・・
「カンパーイ」
俺はその頃、ホストをやっていた。
「今日もあの子来てるよ。」
俺のその頃の源氏名は、翔也
「いらっしゃい。」
寧音の席に着くと
「あーあ‼ 貴方知ってる。」
「うっ‼ お前は・・・たしか」
「法学部、秀才の‼
山岡奏月でしょ。」
「イヤイヤ、違いますよ。」
「違わないわよ!
確かに髪型は違うし眼鏡は
付けてないけど・・・うふふ
私にはわ、か、る、のよ。」
俺は完璧バレたと観念した。
「ふ〜ん。
そうか、じゃ俺も
お前知ってる、
社長のお嬢様がホスト
遊びに通うのかよ。
マスコミ飛びつくんじゃね!」
ニャリ
「あんたこそ大学から
給付金もらっているのに
しっかり勉強しなさいよ‼」
「あ﹏心配無用だね‼
俺は持って生まれた才能が
あるんだワ
お金に困っては居ないよ。
オヤジが稼いでくれてるし、
な‼
どっかの偉ーい‼
か、い、し、や、
でな‼
ヘコヘコ仕事してら〜」
「Wそうなの?」
「ああ‼
で、お嬢様はなんのストレス?
オトコにチヤホヤされたいの?
まあ、お前美人だし、
金持ちだし、
チヤホヤされっぱなしじゃねー」
寧々は不機嫌な顔を見せて言った。
「それがストレスなの‼
嫌なの‼
みんな金目当てに見えて、恋愛も
出来ないのよ。
本気になれないの‼」
「ふ〜ん
贅沢な御悩みですな‼」
「挙句、大学出たら結婚話が
出てるの嫌よ!」
「そっか、そっか、‼
じゃあ俺とあそぶか?
退屈はさせねーよ。
しかし
本気には、なるなよ!
俺はホストだから
女はいっぱいいる。
お前だけじゃないから
な‼」
「そうね、
いいわよ。
私も財閥背負ってるの
彼氏がホストじゃねー困る。
そうね・・・セフレなら手を打つわよ。
月々いくら?」
「ふ〜ん、
同い年のお前から買われ
るのか?
俺にもプライドがある‼
遊びたい時に会う
デートもする・・・で‼
どうよ!
お互いの合意、だから
秘密な‼」
あの頃の俺は最悪最低、
オヤジへの反発の為遊んでいた。
勉強はしてもしなくても
成績には、問題ない。
始まりは、
高2のクリスマスパーティで
バイクにノリ走っていた。
偶然大人のアッチ系の喧嘩に
遭遇した。
思わずバイクを止めた、
そしたら、車から若いオンナが
飛び出して来て俺のバイクに
乗ってきた。
「早く早く出しな!」
彼女は慌てた様で急かして来る
俺は慌てて、メットを渡し
オンナの必死さに追い立てられる
ようにブッ飛ばした。
「アハハハハ
ざまぁーみろー‼」
オンナはケタケタ笑い、俺も同じく
笑った。
夜のアスファルトの道がバイクの
明かりに照らされ
俺はアクセルをブンブンブーン
とふかした。
サイコー
道の真ん中を風を切って
走った。
パラリラ、パラリラブブブーン
族のお決まりのメロディと
爆音、若い俺のテンションMAX
ウッヒョーッヒヨーイ‼
ハハハハハ
「飛ばすぞ掴まってろー」
キャーアー「気持ちイイー」
「飛ばすぞー」
ブブブブーンブオォーン
爆音を響かせ
スッキリ胸のすく思いがした。
不満だらけの中
反発だけが
俺を生きさせていた。
彼女も俺の背中で、キャーキャー
言っていた、俺達はついさっき
会ったばかりと言うのに、
近くのホテルに隠れるように
仲間の列からはみ出した。
黒い車が何台も追いかけて来て
必死で逃げ出した。
その後パトカーが何台も
追いかけてきて、深夜の
カーレースが始まった。
俺は死ぬかと思ったが、オンナは
酔っ払ってチョーご機嫌だった。
朝目が冷めるとオンナの姿は無く
「ごめんねぇ‼ ぼうや‼」
と書き置きがあった。
ホテル代はオンナが支払って
いたようだった。
ヘルメットに5万入っていた。
「馬鹿にするな‼」
女に買われた!俺のプライドが
傷ついた。
俺はその金を持って、落し物
として警察に、届けた
デタラメの住所を書いた。
名前も知らないそんな彼女を
見たのは、ホストの門を
くぐった頃だった。
彼女は俺の事を忘れていた。
サッパリと‼
ヤバイ系の彼氏とは上手く
別れたらしい。
身なりが全然違っていた。
全身ブランドでキメていた。
彼女は全然初対面扱い。
無理もない、何も知らないヒヨコ
ちゃんが、大人の男になって
現れたのだから・・・
俺は何も話さず
俺の客にした。
登りつめたホストはNO1に
なっていた。
彼女は沢山金を使ってくれた。
オンナ遊びを教えてくれたのは
玲香、ある意味彼女だとおもう。
歳は38
どっかの会社の社長の
愛人。
来る日も来る日も
学校、ホスト、オンナ
少し刺激が欲しくなった俺は
玲香と旅行に行った。
行先はハワイ、海外。
何回目かのハワイを満喫してい
たが旦那にバレた。
彼女はビビり、直ぐ帰国
俺も慰謝料請求しないかわりに
二度と合わないと
誓約書にサインとボコボコ。
しかし旦那も馬鹿で誓約書を
本妻に見られ会えなく離婚
奥さんから高額の慰謝料請求され
会社にも居ずらいとか・・・
笑えるwww
玲香は高額の慰謝料請求に
愛人に買ってもらった彼女名義の
マンションを売り、金品を持って
逃走、行方不明とか、
店に通って来る客に聞いた話。
玲香は結構いい女だった。
ある意味あんなジジイと縁が切れて
どっかで持ち逃げした金で
幸せになっていて欲しい。
まあ玲香は客の1人
その客の1人に寧音もなっただけだ。
今更、 誰にもはなせない
俺の黒歴史。
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