第17話 部長とゴハン🍚
ちょっと貴方待ちなさい。
黒のスーツを颯爽と着こなし
髪をミデアムのふんわりカール
した、憧れの大仏部長が声を掛けて
来た。
依織は、あまり唐突だったから
緊張して声が震えた。
「ぶ﹏ぶ﹏部長﹏?」
「芦田さん。
今日、私と付き合いなさい。
晩御飯奢るわ
何がいい?」
「部長﹏と?ですか?」
「あら、嫌?」
「め、滅相もありません。
嬉しいです。 じじゃあ!」
「ん?何処?」
「かい、かい﹏回転寿司!を
食べたいです。」
「ふふっ、私も大好きよ
決まりね!
じゃ七時、いや6時ね
個々でまっててね。」
き、緊張したー
どうしょう。
でも一年ぶりのお寿司
わーいワァーィ✲
其れから時間の過ぎるのが
嬉しくて、大好きな回転寿司に
憧れの部長との晩御飯
楽しみすぎる。
部長と待ち合わせた時間に
部長を、待って居ると秘書課の
男性が現れ
「玄関で部長がお待ちですよ。
赤い車だから直ぐ分かります。」
そう言うとニッコリ会釈をして
さっていった。
依織は初めて合う人物だった。
言われた通りに玄関先へと向かうと
赤いホン〇のフリー〇が点滅して
いた。
何人もの男性を部下に持つ
大仏部長はやはりカッコイイ
窓がツーっと開いて
「どうぞ」
うわぁー助手席?
副社長がいつか乗ってるのを
見た事がある。
恐縮してしまう。
「し、失礼﹏しますすっ」
「ヤダ、なんで緊張するの?
依織って呼んでいい?」
「も、もち、もち、もちチロ論
でっっす。」
ギクシャクギクシャク
カチンコチン
待ち中を少し走ると看板が見えた。
細い部長は背が高く凄く綺麗。
部長の車から降りて後ろから続く
その後に黒塗りの高級車が並ん
で止まった事を依織は、知らない。
降りてきた人物は副社長と奏月
だった。
副社長は、
「寿司って聞いたけど・・・ここ?
俺は回転寿司初めて来た。」
「副社長、寿司だけじゃ
ないんですよ。
デザートだって、
麺類だって有りますよ
学生時代は通いましたよ。」
「おー、楽しみだなぁ」
店に入ると大仏部長が目配せ
をして大仏部長の後ろの席に
座れと言っている。
副社長はキョロキョロキョロキョロ
「さ、食べましょ!
何食べる、
今日わねぇ副社長の奢り
だからいっぱい食べなさい。
「本当ですか、やったぁあ」
部長にお茶を用意して
部長は、マグロ、🦑🦑
依織は、✺✺ウニ、イクラ✖️5
パクパク、パクパク、パクパク
「他のは食べないの?」
ほっぺをプックラ膨らまし
ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹" ŧ‹”ŧ‹”‘ŧ‹”ŧ‹”
「 もうちょい堪能してから
食べます。
ŧ‹”ŧ‹”ゴクッ
えっと‼・・・そっか‼あのう
自分の分はちゃんと払います!
部長にご迷惑はかけません。」
「ププ━━ッッ!!! 大丈夫よ。
副社長の奢りって言ったでしょう。
沢山食べなさ い。
依織、美味しそうに食べるわね。」
「はい、
滅多にこれないんです。
妹が医大をめざしてまして
母に仕送りしてて、私貧乏なので」
大仏部長は依織の指輪を見て
「そうなの?
でも貧乏には、見えないわ‼」
部長は指を指して言った。
「え、あ、コレですか?」
部長は依織の指を目で追った。
依織は右手を出して部長の前で
右手を左右に振った。
「これ・・・は、返さないと
いけないんです。
頂くんじゃなかったんです。
元カレからのプレゼントで・・・
でも、指から外すの寂しく・・・て」
「そう、食べなさい。
ごめんなさいね。」
「は・・・い。」
少しの沈黙が部長に気を使わせて
しまった。
依織は申し訳なく思っていた。
デザートのチョコパフェに口を
付けた時、大仏部長がお茶をすすり
ながら
「依織の元カレってどんな
人なの?良かったら話て。」
にこやかに聞いてくる
依織も話の種につい話して
しまう。
「ん〜例えばチョコパフェ食べて
ると、デブるぞとか、やめとけ
とか、体重何十キロとか、
わざと聞いてくるんですよ。
じゃ止めると言うと
ウソウソ!
依織は太ってナイナイとか、
食べないと痩せるぞとか
どっちなんかーい‼
と言いたくなるような変な奴なん
ですケド ・・・彼は、
ヤッパリ・・・ナイスバディが
好きみたいです。
振られちゃいました。
男の人はみんなあんな人に引かれ
ちゃうんですよね。」
「そんな事ないわよ。
依織は可愛らしいわよ。
秘書課に貴方の事大好きな
人がいるのよ。」
「まさかぁ〜
本当ですか?」
依織は夕方会った秘書課の男性を
思いだしていた。
確かに背が高く素敵だった。
「会ってみない?」
「部長、私彼が花火大会で浴衣
着てて、女の人といて
凄くショックでした、そして
いっのまにか彼に寄っかかって
いた自分に気づきました。
その彼が居なくなったと
気づいた時・・・凄くさびしくて
久しぶりに大泣きしました。
彼氏ができると弱くなるんです。
まだ妹が大学出るまで頑張ら
ないといけないんです、
だから彼氏は作りません。
弱くなれないんです。
家族を支えないと・・・」
「ここ、いいか?」
「(⊙0⊙ )ふ、副社長?」
突然話を割り込んで来た人物に
唖然!!
「ごめんなさいね!」
大仏部長は席をずらし副社長が
隣に腰掛けた。そして自分の代わりに
山岡に頼み相手をさせた事
を謝った。
「そ・・・でしたか。
でも彼も楽しそうにして
いましたし・・・
副社長のせいじゃありません。」
「山岡を許してくれないか?」
「それは・・・、」
ガタッ!!
「副社長、大仏部長、
後は僕が話します。」
「(⊙…⊙ )奏・・・月」
突然現れた奏月を依織は目を
丸くしてみあげた。
「そう‼ 私たちはあちらに
行きますから
2人で話しなさい。」
大仏部長と副社長はテーブルを
変えてまた何かたべだした。
気まずい沈黙が流れる。
「奏月、何か食べたの?」
重たい雰囲気の中依織が沈黙を
破った。
奏月は首を振り下を向いた。
奏月にしては気弱な態度
「何が好き?」
依織は又聞いて見る。
「何も入らないよ。
依織ゴメン、会長の頼みで
断れなかった‼
本当にごめん。」
そんな奏月に
依織は指輪を外して
「コレ返す。
誕生日プレゼントには、
高すぎるし高価すぎるよ。」
奏月は目の前に置かれた
指輪を見ながら依織の手を
取って囁くような小さい声で
言った。
「そう、もう無理なのか?
俺の彼女じゃ無くなるのか?」
奏月は依織のリングをクルクル
指で遊ばせながら寂しそうに
していた。
依織はせっかくの決心が揺らぎ
そうになるのを必死で止めた。
奏月は依織の手を握り
「泣かせた事謝るよ。
でも好きなんだよ
依織が好きだ。」
依織はキッ‼と睨みつけ
消えいるような声で呟いた。
「悲しかった!」
「ゴメン。」
ゴメン以外口に出ない。
「許さない‼」
「ゴメン。俺の事嫌い?」
「うん。嫌い‼」
奏月は寂しそうな目をしてジッと
依織を見つめた。
「⸝⸝⸝•_•⸝⸝⸝ ♡︎♡︎止めて
奏月、カッコよすぎる!」
「え‼」
「だから、ジッと見られると
・・・恥ずかしい、見ないで‼」
奏月は右手のリングを左手に
つけ直し
依織の外したリングを依織の
左手薬指にはめた。
プロポーズの時にまたエンゲージ
リングを贈るよ。
それまでの間に合わせだよ。
依織を誰にも取られないように
いいか?」
依織は流れ的に復縁?なんで?
と思ったが、頬のこけた奏月を、
見て痩せたなぁと思った。
なんかホッとした奏月の笑顔を見て
もう一度、信じて見ようと思った。
「2度目は、ない‼から」
そう釘をさした。
奏月は「うん。ごめん」
そう言って優しい顔を見せた。
それを見た大仏部長が
「ついにシリに敷かれたね。」
とボソッと呟いた。
「馬鹿だな!
あんなイケメンなのに
女の子と遊べないだろ?」
副社長は、ニヤニヤと笑いながら
2人をみつめた。
「副社長‼
もう25なんですから
チャラチャラ遊ぶのは
ちょっと・・・控えてくださいね‼」
「あーハイハイ
部長、イカ食べたろ‼」
「食べましたよ。
イカ好きですし・・・」
「じゃあ次は何食べる?」
部長は戸惑いもなく
「次は穴子かな?」
副社長はニヤニヤしながら
「だろう。」
「そんなもんなんだよ。
男は同じもの食ってたら
あきちゃうの!」
「はぁー女の子は回転寿司の
お皿に乗った、お寿司?」
「ま、まあ、例えだよ。
じゃあさ、ペットショップの
犬な‼
コリーも可愛!チワワも捨て難い
プードルにも目移りするし
ラブラドールにも手が出るだろ‼
どれにするってなったら
1匹は選べない、迷うだろ!
今俺は迷いながら嫁探ししてるの
分かってよ!部長。」
「(´Д` )💦好きにしてください
少なくともうちの娘には、
会わせません。
私は家にいる、うちの子ピピと
ララが愛おしいですよ。
他の犬は可愛らしいとは思いますが
愛おしいと思うのは、
うちの子(犬)だけですよฅฅ
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