バイオレット・ヴェンデッタ　殺意と色と人情の復讐旅

心の拠り所だった家族を殺され、自らも死に瀕した男イングヴァル。「家族を死に追いやった相手に復讐を果たしたい」強い思いを死に際に抱いた彼は、目覚めると見知らぬ少女になっていた。
半年後、目的の相手を捜し求めながら、イングヴァルは少女の身体で旅を続けている。
家族を守るために東方からやって来た少女、連。彼女はイングヴァルに身体の主導権を奪われながらもその意識を今も保ち、時に小言を放ちながら彼の旅に付き添っている。
家族を殺した相手に復讐を果たしたい男と、家族を救うために希望を見つけたい少女。
一つの身体に宿った二人分の魂。
性格も育った環境も、目的も異なる二人の旅の果てにあるものは……。

登場人物
イングヴァル　享年23才、粗野、適当、女好き
紫堂連　　　　17才、日本刀を携えた少女
　　　　　　　身体に秘密がある