31話 殲滅


次の階層に降りた僕は、デストロイの威力を試すべく獲物を探していた。


ふと、遠くを見ると巨大な影、アリがいた。


蟻へと狙いを定める。



“ズドンッ”        “パァァァンッ”


直後、音を置き去りにした砲撃は蟻に直撃した爆散させた。


『うっわ…… えげつない威力だなぁ……」


直撃した蟻は、原型をとどめていない。




これは強力なスキルを手に入れたと、僕の気分は高まっていった。



見たところ、他にも単独で行動している蟻がいるので狩っていくことにした。














ひととおり、蟻を狩り尽くした僕は通路を進んでいた。



「通路が狭くなってきたな……」



先ほどから、通路が狭くなり、入り乱れできているのだ。


それはいわば “巣” のようだ。



“キリキリ” “キュッキュッ” “ガチガチガチ”



「ん? なんだこの音は……」


少し前から、変な音がするのだ。最初は自分の歩く音かと思ったが、違う。


なんか、こう。 巨大な生物が鳴いているような感じである。



僕は警戒を高め、進んでいく。






少し歩いていると、広い空間に出た。



違和感を感じつつも、進んで行く。


そして、ようやくさっきの音の正体が理解できた。



見渡す限りの黒い点。それは大量の蟻だった。









名前:エンシェント・アント Lv230


種族:歩兵蟻 (古代種)



HP:37500

MP:0

力:9500

防御力:7500

俊敏:2275

精神:20



スキル:・噛み砕く【極】Lv13

    ・再生【極】Lv7




名前:エンシェント・クイーンアントLv278


種族:魔導蟻(古代種 女王)



HP:12500

MP:37500

力:2700

防御力:1760

俊敏:930

精神:12700



スキル:・蟻酸弾(極)Lv17

    ・古代魔法(極)Lv25

    ・産卵(極)Lv31

    


【ユニークスキル】 女王の威厳




名前: エンシェント・キングクイーン Lv294


種族:騎士蟻 (古代種 王族)


HP:45000

MP:0

力:18900

防御力:15600

俊敏:9700

精神:7500



スキル:・王の威圧(極)Lv23

    ・指揮(極)Lv17

    ・粉砕顎(極)Lv25

    


【ユニークスキル】王の威厳




流石に分が悪いので、デストロイを打ち込みつつ、逃げることにした。





幸い、通路を背にしていたためすんなり逃げることができた。


後ろからは、数多の足音が聞こえる。




しばらく走っていると、広い空間に出た。


だが、運が悪かった。


別の方面から、違う蟻が出現したのだ。



『まずいなぁ』


そう悪態付きながら、再び走り出した。










しばらく走っていると、再び広い空間へと出た。



真ん中まで来た僕は足を止めて後ろを振り返る。後ろには、僕を食い殺そうと沢山の蟻が群をなしていた。


僕はニヤリとしながら、蟻を待ち構える。


そして、僕と蟻との距離が“10m”になる。



突然、蟻が消えた。


いや、消えたのではなく穴に落ちたのだ。



「くたばれ! 地獄の業火インフェルノ‼︎」


“ゴウッ”


空間に爆風が走る。



“ズガアアアアアァァァン』


直後、空間が爆ぜた。




蟻の大群は一瞬にして消滅した。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 地獄の業火インフェルノは、爆破エクスプロージョンと火炎魔法の混合技です。


次回、ついにヒロイン登場します!

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