31話 殲滅
次の階層に降りた僕は、デストロイの威力を試すべく獲物を探していた。
ふと、遠くを見ると巨大な影、
蟻へと狙いを定める。
“ズドンッ” “パァァァンッ”
直後、音を置き去りにした砲撃は蟻に直撃した爆散させた。
『うっわ…… えげつない威力だなぁ……」
直撃した蟻は、原型をとどめていない。
これは強力なスキルを手に入れたと、僕の気分は高まっていった。
見たところ、他にも単独で行動している蟻がいるので狩っていくことにした。
▼
ひととおり、蟻を狩り尽くした僕は通路を進んでいた。
「通路が狭くなってきたな……」
先ほどから、通路が狭くなり、入り乱れできているのだ。
それはいわば “巣” のようだ。
“キリキリ” “キュッキュッ” “ガチガチガチ”
「ん? なんだこの音は……」
少し前から、変な音がするのだ。最初は自分の歩く音かと思ったが、違う。
なんか、こう。 巨大な生物が鳴いているような感じである。
僕は警戒を高め、進んでいく。
▼
少し歩いていると、広い空間に出た。
違和感を感じつつも、進んで行く。
そして、ようやくさっきの音の正体が理解できた。
見渡す限りの黒い点。それは大量の蟻だった。
名前:エンシェント・アント Lv230
種族:歩兵蟻 (古代種)
HP:37500
MP:0
力:9500
防御力:7500
俊敏:2275
精神:20
スキル:・噛み砕く【極】Lv13
・再生【極】Lv7
名前:エンシェント・クイーンアントLv278
種族:魔導蟻(古代種 女王)
HP:12500
MP:37500
力:2700
防御力:1760
俊敏:930
精神:12700
スキル:・蟻酸弾(極)Lv17
・古代魔法(極)Lv25
・産卵(極)Lv31
【ユニークスキル】 女王の威厳
名前: エンシェント・キングクイーン Lv294
種族:騎士蟻 (古代種 王族)
HP:45000
MP:0
力:18900
防御力:15600
俊敏:9700
精神:7500
スキル:・王の威圧(極)Lv23
・指揮(極)Lv17
・粉砕顎(極)Lv25
【ユニークスキル】王の威厳
流石に分が悪いので、デストロイを打ち込みつつ、逃げることにした。
幸い、通路を背にしていたためすんなり逃げることができた。
後ろからは、数多の足音が聞こえる。
しばらく走っていると、広い空間に出た。
だが、運が悪かった。
別の方面から、違う蟻が出現したのだ。
『まずいなぁ』
そう悪態付きながら、再び走り出した。
▼
しばらく走っていると、再び広い空間へと出た。
真ん中まで来た僕は足を止めて後ろを振り返る。後ろには、僕を食い殺そうと沢山の蟻が群をなしていた。
僕はニヤリとしながら、蟻を待ち構える。
そして、僕と蟻との距離が“10m”になる。
突然、蟻が消えた。
いや、消えたのではなく穴に落ちたのだ。
「くたばれ!
“ゴウッ”
空間に爆風が走る。
“ズガアアアアアァァァン』
直後、空間が爆ぜた。
蟻の大群は一瞬にして消滅した。
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次回、ついにヒロイン登場します!
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