第4話 日常 2


この世界でも1日24時間 345日である。今日は僕の一日について紹介していこうと思う。


僕は朝5時に起きてそこから1時間素振りや、筋トレをそのあと30分くらいランニング。そして、家族で朝食を取る。父は朝食を食べたら狩に行くので、僕は母の手伝いをしたり塩漬けや干物を作ったりしている。 

昼くらいになるとサンドイッチと木剣持って街の広場に行く。街の大人が子供達に剣を教えてくれるのだ。僕は大人たちに熱心に教えを乞い、同年代でもかなり強いぐらいまで腕を上げた。この中で一番強いのは、今大人達相手に圧勝してる少女…そう彼女こそがこの村最強の剣士である。水色の髪に紫色の目、誰もが見惚れるほどの美貌を持っている。彼女の名前はウィリア


(僕は彼女に勝てたことがない…)


そんな彼女は僕を見かけると駆け寄ってきて


「レイっ!私と戦いましょう!」彼女は屈託のない笑顔で僕に勝負を持ちかけてきた。


「うん。やろうか。」僕も微笑み返しながら、勝負を受ける。今のところ僕の戦績は154戦154敗である。


両者構えた。開始の合図とともに僕は距離を詰め、右斜め上から袈裟斬りを繰り出す...が見事に受け止められ彼女は僕の木剣を弾くと、右胴によりを狙って木刀を振るった。(まずいッ避けられない。っと悟った僕は右胴を木剣で庇いつつ、左に飛んだ。)

直後、激しい衝撃と共に“ゴウッ”っと音がし僕は吹き飛ばされた。普通の人なら即死であろう攻撃を僕はあえていなすことで衝撃を殺したのだ。それでも受け切れず僕は吹き飛ばされた。もう今まで何度も吹き飛ばされている為うまく受け身を取り軽い打撲と擦り傷程度で済んだ。


「もう一度」短く告げ。僕は木剣を構える

「彼女もまた剣を構えた」


(呼吸が荒くなってきている、おそらく長くは戦えないだろう。僕は一撃にかけることにした。)


さっきと同じ要領で袈裟斬りを繰り出す、が...今回は袈裟斬りをする途中で刀を止め、木刀を返して左胴に渾身の一撃を叩きこんだ。


はずだったのだが、見事に彼女の木剣に防がれていた。直後僕の首に木剣が添えられていた。


「今のはちょっと危なかったかな。」戯けたように彼女は言った。


「さすが、ウィリア…勝てないなぁ」僕はまたもや彼女に負けたことによるショックを隠しつつ賞賛の言葉を送った。


「ありがとう!」彼女は心底嬉しそうにそう告げた。


模擬戦の後、井戸で体を拭き。家に帰った。


その後家族で夜食を食べた。その日は父が大きな猪を狩ってきたので、久々にステーキだった。溢れる肉汁がたまらなくおいしかった。


寝る前に冒険者に必要な知識を得る為、本を少し読んで寝ることにした。


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