21話 【閑話】幼馴染
21話 閑話 幼馴染
私がレイと知り合ったのは、6歳の頃だった。
たまたま、村の公園で遊んでいたレイと遊んだのがきっかけだった。
それから、毎日のように遊ぶようになり、次第にレイに惹ひかれていった。
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8歳になり、私とレイは村で開かれている剣術教室に参加するようになった。
私は、体格はそんなに良くないのに何故が異常な程強かった。
そのせいで、みんな私と戦うのを嫌がった。
でも、そんな中レイだけは私に変わらず接してくれた。
私はそれがたまらなく嬉しかった。そして、レイが好きだと自覚した。
私が聖騎士だと分かった時、レイと離れ離れになっちゃうんじゃないかって怖かった。
けど、レイは相変わらずいつも通りに接してくれた。
王都に行く事になった時も、レイは領主様に頼み込んでついてくれた。
大好きなレイがいるのは何よりも心強かった。
下か
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国王様と謁見後、私はレイと王都を観光した。
いろんな食べ物を食べたり、お店を見て回った。好きな人との観光はとても幸せな時間だった。
そして、
「これ、もし良かったら使ってよ」
そう言って、アクセサリーとクレイモアを渡された。
その瞬間私は自然と涙がこぼれ落ちた。
「!? ごめんウィリア 要らなかったかな……」
「違うの! 嬉しくて……」
嬉しかった。こんなに嬉しいと感じたのは初めてだった。
その後も、レイと一緒に王都を見て回った。
そして、今度は別の街へ行く約束をして別れた。
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あれからしばらく経ち、私も騎士団での生活に慣れてきた。
レイもDランク冒険者になり、最近はダンジョンに潜っている。
そんなある日のことだった。
「集会を始める!」
っとガルシュさんの声が聞こえた。
数分もしないうちに、騎士団のメンバーが集まる。
「ダンジョンが転換期を迎えたようだ。本来ならありえない強さのモンスターが低層で発見された」
『ーーッ』
私は、嫌な予感がした。
「団長…… その目撃者と言うのは….?」
「ああ 冒険者がダンジョンで遭遇したらしい。1人が足止めをしている間になんとか逃げ延びたらしい」
『その冒険者の名前を教えていただけますか?」
嫌な予感が止まらない
「Dランク冒険者のレイ だ」
「ーーッ !?」
その瞬間、私は世界が崩れ落ちるような感覚に陥った。
「行かなきゃ 助けに行かないとっ!」
私は走り出そうとした
「待て」
だが、団長に引き止められる。
「すでに調査隊の募集が始まっている。お前1人で言っても死ぬだけだ」
「だ、だけど……」
レイが死ぬかもしれないという、不安が拭いきれない。
「あいつなら必ず生きている。もし心配なら、少しでも強くなれ」
そう言って団長は去って言った…
『レイ…… 必ず生きててね』
そう心で願った。
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