概要
愛と感動にはならない打算に満ちたシャープ ホットクックKN-HW24E ¥53,880 活用記録(と、たまに猫)。
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- ★★★ Excellent!!!美文を生み出す秘訣がホットクックだったとは……
文が美しかったり、語りが上手な方の小説を見ると「なに食ったらこんな小説かけるんやろ」といつも思う。初めて坂水さんの小説を読んだときにも思った。「この人、なに食ってるんやろ」と。
この疑問に、見事に答えてくれるエッセイだった。
坂水さんの艶のある文や巧みな物語の源泉が、まさかホットクックにあったとは驚きだ。(たぶん違う)
本作を読むと「小説だけじゃなくて、エッセイまで面白いとか、なにそれズルい」とうらやましく思ってしまう。エッセイを書くのは、小説を書くのとはまた別の難しさがあるように思う。面白いエッセイを書こうと思えば、なおのことだ。
それはきっと、自身を俯瞰する視点だったり、私…続きを読む - ★★★ Excellent!!!材料入れて、調味料ぶちこみ、ボタンをピ。さて、いったい何を錬成するのか
著者さま、渾身の一品とはなんだろう……?
さて、このエッセイでは、ほぼ使われていない『調理』という言葉。なぜか多用されている『錬成』という文字。できあがりのアナウンスと共に漂ってくるのは、ただならぬ驚愕。底知れずの想定外。
こんなはずではなかったはず……? な、完全おまかせ調理風景は、読んでいて思わず笑えてしまう。
さらに、おまかせ調理なのにもかかわらず、その、悪戦苦闘ぶりをしっかりと伝える、小気味よく綴られた文章、表現、疑問、愚痴? さらには実験、そして後悔?
もう、どのページを捲ってもおもしろい……、イヤイヤ、どの調理器の蓋を開けてもおもしろいのです。
このエッセイ、け…続きを読む - ★★★ Excellent!!!大人はさ、ズルイぐらいがちょうどいいんだ。
料理は奥深い。レシピを考え、食材を選別し、下拵えを済ませ、調理にとりかかる。その工程は密林の生態系のごとく複雑化し、全てを掌握しきるのは到底不可能に近い。
そんな料理の道を一般人にも切り拓いてくれるのが「ホットクック」である。
食材をいれて、スイッチ一つ。
それだけで料理が出来るのだ。面倒な手順は何一つない。家庭科の授業を受ける子供からは金にものを言わして手順を省く大人に不満が飛ぶかもしれないが、こう言いたい。
「大人はさ、ズルイくらいがちょうどいいんだ」
そうした企業努力の賜物を購入し、その魅力をおもしろおかしく大袈裟に書き立て、メーカーさんの目にとまって、謝礼をもらう。そうした世…続きを読む