材料入れて、調味料ぶちこみ、ボタンをピ。さて、いったい何を錬成するのか
- ★★★ Excellent!!!
著者さま、渾身の一品とはなんだろう……?
さて、このエッセイでは、ほぼ使われていない『調理』という言葉。なぜか多用されている『錬成』という文字。できあがりのアナウンスと共に漂ってくるのは、ただならぬ驚愕。底知れずの想定外。
こんなはずではなかったはず……? な、完全おまかせ調理風景は、読んでいて思わず笑えてしまう。
さらに、おまかせ調理なのにもかかわらず、その、悪戦苦闘ぶりをしっかりと伝える、小気味よく綴られた文章、表現、疑問、愚痴? さらには実験、そして後悔?
もう、どのページを捲ってもおもしろい……、イヤイヤ、どの調理器の蓋を開けてもおもしろいのです。
このエッセイ、けっして料理の腕は上達するとは思えないけど、いざという時の対処法には溢れてます。
料理すること自体が楽しくなるかも……しれませんよ?