概要
そんな問題の星の住人たちも、負けず劣らずひと癖もふた癖もある輩ばかり。龍を仕留めることに執念を燃やすハンター紛いの保安官、怪しげな情報が飛び交うバーを営む義眼の女、本国に戻る日を指折り数える役人気質丸出しの責任者、ちっぽけな星の経済を牛耳る大物気取りのちょび髭オヤジ、等々。
そこに現れたのは、女遊びが過ぎて出世街道から転げ落ちた、元エリートのニヤけた青年。本国の宇宙港爆発事故の責任を押し付けられて左遷されたという彼には、どうやらそれだけではなさそうな雰囲気がつきまとう。果たして彼の
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- ★★★ Excellent!!!登場人物全員曲者……⁈ 怒涛のピカレスクアクションSF!
上司の妻に手を出したせいで左遷されてきたという何やら訳ありの優男ソリオは、赴任先のその惑星で、龍と呼ばれる巨大生物にいきなり遭遇。新しい上司からの「何とかしろ」という無茶ぶりで出会ったばかりの明らかに一筋縄ではいかないその龍を追う曲者の保安官トビーとともに龍退治に挑むことに。
それをきっかけにコンビを組むことになった二人は次々と厄介事に巻き込まれ——あるいは引き起こしていく。
さらには、三ヶ月前に起こった宇宙港での爆発事故の関係者を追って現れた捜査官アイリンとトビーが組まされることになって、事態はさらにややこしくなっていき——?
龍と呼ばれる巨大生物と、それを執拗に追うトビー、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!キャラクター小説と世界観小説の共存
最近はインターネット小説だが、インターネット小説らしさのない小説を読むことに嵌っている。インターネット小説たるものが何かというのは個人の価値観で大きく変わってくるので、一概にこうだと定義することはできないが、私にとってドラゴンチェイサーズはインターネット小説っぽくない小説だった。
恐らく反射では書いていない丁寧な地の文に、下手に改行されていない詰まった文章。そしてよく考えられているであろうSF的世界観は非常に読み応えがある。しかしだらだらと堅い文章が続くのではなく、クズと評価された個性豊かなでキャッチ―なキャラクター達の楽し気な会話によって、テンポよく読むことが出来る。
また序盤では小…続きを読む - ★★★ Excellent!!!龍を退治しようとしたら、たまたまクズがまとめて再起不能になったんですよ
ドラゴンが登場する物語と聞くと、多くの人はファンタジーを想像するでしょう。
しかしこの作品のジャンルは、なんとSF。
『龍』とは、辺境の植民惑星に住み着く馬鹿でかい蛇型の未確認生命体のこと。
そんな龍を追う、イカれたメンバーを紹介するぜ!
後先考えず暴れていろいろブッ壊す口も人相も極悪な保安官、トビー!
隙あらば女に手を出して無闇に問題を大きくする元エリート、ソリオ!
部下の尻拭いで自慢のアフロヘアは常に爆発寸前、タヴァネズ!
ヤバいブツも情報も右へ左へ綺麗に捌く謎多き女、デミル!
以上だッ!(いやもっといろんなクズの人が出てくるけど)
まるで洋画を見ているような軽妙な会話とストーリーラ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!おススメ作品です。是非!
【読む前に”作風”を予想】
チェイサーとは、追う者、追撃者の意味らしい。 と、いうことはドラゴンを追う者たちがいるところに、追放されてしまった主人公の物語という事は明らかなわけだが。俺が思うに、この作者さんはモノによって作風を変えてくるのではないか、と思っているんですよ。スピード感を出すなら、会話が多め、重苦しさを出すならモノローグが多くなる。独特の個性を押したいのであれば、コミカルさも+される。なので、予想としては、コミカル×スピード感のある作風なのではないかと思います。
【印象に残った、感動、凄いと感じた部分】
これは!書き出しが好きですね。予想外です。世界観はモノローグや説明で語ら…続きを読む