概要
時は鎌倉、武士の魂が弓と馬だった時代のウエスタン風シューティング時代劇
〈※電撃大賞応募用あらすじ 800字ジャスト〉
それは武士の魂が刀でも槍でもなく、弓と馬だった頃の物語……平家一門が壇ノ浦に亡んで間もない文治二(1186)年春。播磨国輪囲尾民倶荘を愛馬の白銀とともに訪れた平家の落人・東木蔵人介張威は、地頭の郎党達に襲われていた牧人の娘ケイルを偶然助け、その縁で彼女の家の厄介となる。見た目山賊にしか見えず、素行も悪い蔵人ではあるが、じつは四寸四分の〝魔具南無鏃〟の矢を強弓〝魔之二九〟を使って自在に放つ、〝早射りの蔵人〟の異名で呼ばれる当代きっての兵だったりもする。
そんな蔵人にケイルが語るには、この荘園はもともと簾戸慈耀という領民思いの下司(※荘園管理者)によって治められていたが、地頭の来家留奉が無実の罪で簾戸を追い出し、現在、領民達は来家の悪政に苦し
それは武士の魂が刀でも槍でもなく、弓と馬だった頃の物語……平家一門が壇ノ浦に亡んで間もない文治二(1186)年春。播磨国輪囲尾民倶荘を愛馬の白銀とともに訪れた平家の落人・東木蔵人介張威は、地頭の郎党達に襲われていた牧人の娘ケイルを偶然助け、その縁で彼女の家の厄介となる。見た目山賊にしか見えず、素行も悪い蔵人ではあるが、じつは四寸四分の〝魔具南無鏃〟の矢を強弓〝魔之二九〟を使って自在に放つ、〝早射りの蔵人〟の異名で呼ばれる当代きっての兵だったりもする。
そんな蔵人にケイルが語るには、この荘園はもともと簾戸慈耀という領民思いの下司(※荘園管理者)によって治められていたが、地頭の来家留奉が無実の罪で簾戸を追い出し、現在、領民達は来家の悪政に苦し
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!鎌倉時代×ウエスタンの異色時代劇!?
最後まで読ませていただきました。鎌倉時代の武士×ウエスタンという今までないような作品でしたが、ストーリー展開のテンポがよく一気に読めました!
鎌倉時代の制度や源平合戦の知識がふんだんに盛り込まれていましたが、ちゃんと解説もあってそれも全然諄くないので、そこまで鎌倉時代に詳しくない自分でも時代背景を理解しながら楽しむことができました。ウエスタン劇については自分はあまり詳しくないのですが、「ああ、ここはウエスタン要素なんだな」という感じで気づきやすい箇所が多く、鎌倉時代をベースに置きつつしっかりウエスタン要素も違和感がない程度に取り入れられていたので良かったと思います。
また、登場人物もそれ…続きを読む