もののふウエスタン

平中なごん

 刀は武士の魂……


 否。それはごくごく新しい頃からのこと――江戸時代以降の話である。


 戦国の世にあって武士の表道具といえば槍であったし、それよりさらに以前、源平・鎌倉の時代においては武家を「弓馬の家」と云い表すが如く、武士に最も必要とされたのは弓の腕と、加えて馬を自在に乗りこなす技術であった。


 これは、そんな武士の魂が刀でも槍でもなく、弓であった頃の物語である……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る