称好軒梅庵

あまり抽象化したり美辞麗句を用いずにわかりやすく本格ファンタジーを定義しており、本格ファンタジーを書きたい人は目を通すと良いかもしれない。

タイトルに反してまともな内容のエッセイ

設定、展開、キャラクター、どれもが素晴らしい出来栄え。毎回の轢殺シーンで爆笑してしまう。神がかった面白さの大傑作。

ゲームっぽい設定も説明が行き届いていてストレスがない。テンポもよく、読みやすい。良作。

奇抜な設定だが、モチーフとした時代への確かな知識をもとにやっているので浮ついたところがなくて面白い。まず播磨国輪囲尾民倶荘から笑った。

すごいどうでもいいことで逆恨みしてくる同級生やその親。ありふれた悪意が一番怖い。以前住んでいた土地の話なのでスッと入り込めた。

独特の不思議な世界観とそれを支える筆力が素晴らしい。コーヒーや紅茶の何気ない描写も実力を感じさせる。作者さんには公募の賞とかに送ってみることをお薦めします。