概要
軍を離れ、すべてから逃れるために民間軍事会社の一員として戦地へ再び降り立つ男を待っていたのは、身寄りのない少女兵と、ただ無為に流れる血河。自らを拾い上げた銀髪の工作員、セシリアに導かれるまま、彼は銃を手に、進むべき道を切り開いていく。
これは、最前線に立ち続けたある戦士の物語。
序章は過去の話ですので、興味ない方は読み飛ばしてください。
狙撃シーンは10話後半と、16話の後半。
ガンファイトは11話にあります。
9月5日公開開始
9月10日、PV500到達。ありがとうございます。
10月1日 PV1500達成ありがとうございます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!極限のガン・アクションとは。リアリティで魅せる《読む戦争映画》
1000m越えの長距離狙撃。
一枚壁を挟んで敵と対峙する、超近接戦闘。
これは究極のリアリティと没入感を文字で読ませる「至高の戦闘小説」です。
1話目を読むあなたは、夜の森林を静かに進む兵士達の様子を目にするでしょう。
音一つ立てる事すらも命取りになる、緊迫の潜入シーンから始まります。
高度に訓練された兵士たちの動き、というのを文字で描く事は非常に難しいですが、本作は恐ろしいまでにこれらを伝えてきます。
そして、装備、兵士たちの動き、銃の操作一つ一つ、息遣いまで読み手に与えるリアリティが素晴らしいです。
狙撃、戦闘、銃撃戦―—展開されるシーンの一つ一つを「ホンモノ」に限りなく近づける…続きを読む - ★★★ Excellent!!!美しくも煤けた、“地上”の世界
自分は一言こう表したい。
歩けば香る土壌。走れば張り付く砂塵。身体を吹き抜ける火薬。
私自身は空が専門で地上には詳しくない。どういう事をして、何をするのか漠然としたことだけだ。だけど読みながらにして、この作品が醸す独特の空気と音が、直接身体に香らせてくるものがあると感じた。それは視覚であり、触覚であると思う。例にすれば銃を持って銃で撃つ、その間に何が見えて何を撃つのか。単に撃つだけの描写では見えないモノが、ここの描写には溢れており、リアリティさにも一役買っているだろう。
そんな地上の世界をこの作品は体験させてくれるだろう。是非手に取って、その文章から漂う空気を感じて欲しい。 - ★★★ Excellent!!!現代の特殊部隊好きなら一見の価値あり
緻密な銃器、軍事描写には思わず唸ります。硬派な文体を保ちつつも、丁寧かつ豊かな描写表現は読者を飽きさせず、想像力を掻き立てられます。
その描写を元に脳内で再生される映像はまるでゼロ・ダーク・サーティのラストシーン、あるいはローン・サバイバーのような、まさしく現代の特殊作戦を描いた戦争映画そのもの。
雰囲気づくりが素晴らしい作品です。
ただ、硬派な文体ゆえに、こういった文章を読み慣れてない方には少々読みづらさを感じるかもしれません。
しかしそのような方もどうか、少し頑張って読み進めてみてください。
何なら少々飛ばしても構いません。(作者さん申し訳ないです汗)
映画のように緊迫感のある本格的…続きを読む