概要
我々は、テロリストを狩るテロリストだ。
ある日、爆弾テロにより両親を奪われた少年・佐山潤一は、葬儀の帰りに美奈川葉月と名乗る少女に出会う。彼女は潤一の恨み、復讐心を認め、自分たちの組織に勧誘する。そこには、政府を含めた大人たちの起こすテロや殺人行為に抵抗するために作戦に臨む少年少女の姿があった。彼らと共に、潤一は両親の復讐を誓うのだが……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!彼らは、この痛みをどう引き受け、どこに向かうのか。
※小説は絶対評価だ、ということで星の数は適当です。
※最後まで読んだ感想です。
個人的な信条として、それがどんな方法であれ、「自分に襲ってきた痛みを受け止める奴は偉いんだ」というのがあります。
どうも年を取ると、痛みを引き受けることよりも痛みを受け流すほうに力点を置いてしまう。「しょうがないよね」とか「ちっぽけな人間一人、どうしようもできない事ってあるからね」とか、それが悪いとも思いませんが。
この小説の主人公である高校生の潤一は、テロリストに家族を奪われ、葉月という女性からテロリストを狩る組織への勧誘を受けます。
個人的に、このスカウトのセリフが非常に印象的だったので、一部引用して…続きを読む