第3話 敵が味方になると弱い
デラックスパフェ2杯目に目を輝かせている才子を除いて、これからの方針を決めないといけない。
「今からするお話はワタクシが復活したという事も関係するのでしょう?であれば、ここに同席しても問題はありませんね」
「…まぁそうなんだけどぉ…」
ドヤ顔するエレン。そしてちょっと面白くなさそうな凜子。
これを止めるには俺はかなーり力不足である。
「とーにーかーく、まずはあの即死娘をどうにかしなくてはいけない」
…回しの目線が「ごまかしたわね」みたいな感じで言ってるように聞こえる…うっさい!
小此木鳩。 彼女の能力は『怪力』である。
彼女が自分に対して触れる、殴る、走り抜ける等すべての行動が死に直結する。
走り抜けるのはなんでかって?
彼女は某鳥類村にいるスーパーロボットお嬢のようなポーズで走る。
飛行機遊びみたいなポーズだ。
そして走ってる時に普通にチョップが入る。首が飛ぶ。
まぁとりあえず、走る危険物みたいなやつだ。
そして器物破損はしないあたり器用である。
そんな後輩娘ではあるが、こいつ…仲間になったらマジで役にたたねぇのである。
何故かというと、このキャラは技の大半が即死属性なのである。
このゲームにおいて即死耐性をもつ敵は9割を超える。部活の際の戦闘する部員とウゴメクモノにしか即死は通用しない。
当たり前であるがもう後輩ちゃんが即死を決めることができる戦闘は存在しない。
力強いんでしょ?じゃあ殴ればいいんじゃない?
とか思った貴方…このゲームの攻撃力は持っている武器にかなーり依存される。
才子であれば初期装備が模造刀これの攻撃力は8だ。
そして刀は力+速に依存するので才子の場合は力12(全キャラ中6位)と速23(全キャラ中1位)であり
(12+23)×8=280という攻撃力になる。最強アタッカーなのは間違いない。
俺の場合は魔人拳(固定装備)になる。これの攻撃力は12だで依存するパラメーターは力と魔力である。
力20(全キャラ中2位)と魔力10(全キャラ中6位)である。
これで360という攻撃力になる。だがしかし、なぜか必殺技には技も絡むので活躍はできない。
このゲームはレベルが上がって能力が上がるということが無い。あくまで体力…HPとMPにしか関係がないのである。
んで鳩後輩の力は全キャラ中最強の60である。そして初期装備だが…
自らの拳だけである。そうびはできない。
そして拳の攻撃力は1である。そして依存するのが力と技である。
力60(全キャラ中1位)+技10(全キャラ中最下位)で攻撃力は70である。
今才子に装備させているのは偽刀マサムネであり、攻撃力は20である。今の才子の攻撃力は700。ボス戦ではかなり活躍できる数字だ。
まぁ技威力とかが重要であるゲームなのでそこまで意味がないのであるが、通常攻撃すらできない雑魚なのである。
ちなみに打たれ弱い。HPも低い。で壁にはならねぇ。ドM設定どこいった?
ただ連れているとダンジョンで大岩を押せるようになる。やったね!
大岩を押して攻略できるダンジョンは無く宝箱だけである。そして宝箱で手に入るアイテムもいらないものばかりである。
「まぁエピソード的にはあいつが力を出して壊れないのが俺だった。だから慕ってるっていうだけだね」
「…なるほど。そこはなんとなくわかる気がするでござるよ」
2杯目後半まで差し掛かった才子が口を挟んできた。
「そしてあいつを探って、心の迷宮の鍵を見つける。そして心の迷宮に入ってとんずらだ!」
「もう行き当たりばったりが基本じゃないの…」
しかし問題が発生している。
…エレンがくっついてくるよ問題は死なない、殺さないを頑張ればいいんだが…まぁそれは一つだけ対策を考えた。使いたくはないが。
「戦闘回数が足りない。足りな過ぎる。」
次元のダンジョンでは戦闘回数が加算されない。そして委員長を攻略するのには戦闘回数が重要になってくる。
「最近は夜も悪魔が発生しませんし…」
「心のダンジョンも戦闘がありませんでしたな…」
今までのカウントは12だ。最初の心のダンジョンで400まで稼ごうと思っていたのだが…。
「金銭面はエレンに頼るとして」
ドヤァってなるエレン。かわいいなオイ…あ、凜子さん睨まないで
「実はまだ凜子と才子の最後の特技を覚えていないんだよね…」
「「え?」」
「「まだ、覚えるのあるの?(でござるか?)」」
これが無いと次のボスで詰むのよ…
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