核地雷美少女ゲームの世界にようこそ！

第1話 説明しよう！

ときめき！マインガール！

おそらく俺が前世で死んだであろう世界で一年前に出たソフトである。

神絵師、神システムを誇り

糞シナリオ、糞難易度を誇る賛否両論ゲームである。

世界初の18禁版と全年齢版が同時発売されたゲームでもある。

シナリオとしては美少女ゲームよろしく、主人公を操作してエンディングを迎えるのが目的だ。

超常現象研究学園という、不思議な能力者が集まる学校を舞台に怪物と戦ったり、ヒドインと恋をしたりするのが目的である。

スマホのカレンダーを見る限り、ニューゲームを押してすぐの場面だろう。

とりあえず学校へ行こう。

俺は学校だが、みさきはまだ春休みだ。

行ってきますと伝えて学校へ向かう。

前世の自分の名前は思い出せないが、俺は主人公である。

前世ではモブ転生など色々あったが、主人公に転生してこんなにもヤバいのはこいつぐらいだろう。

昔の名作太陽姫でも3桁の死亡シチュは無かったが、この主人公は4桁に迫る。

3人パーティシミュレーションシステムの戦闘なんて入れたせいで、特定行動で殺されるなんてザラだ。

とある敵との戦いではアイテムを使っただけで特殊技発動されて殺される。なんてものもある。

チームにとあるメガネキャラを入れると初めての敵に鑑定アイテムを戦闘開始に投げるのだ。結果は言うまでも無いだろう…

戦闘以外の日常パートでも名探偵のガキとか高校生が裸足で逃げ出すぐらいの人が死ぬ。

そもそもゲーム開始の時点で主人公の両親と父方の親戚が全滅してるとか笑えない…

俺はこの世界で生き残れるのだろうか。

正直言って自信がない。

でも、やるしかない…

とか考えながら歩いていると

「健く〜ん！！」

後ろから美少女が来た。

すらっとしたブラウンが入った長い髪。

頭の上にはトレードマークのリボンがついてる。

スタイルもよく、主人公の幼馴染。

夢は主人公のお嫁さん。

子犬のような性格の…

「固まってどうしたの？一緒に学校行こうよー」

ラスボスだ。