第7話 告白は即死の後で
……こうやって面白おかしく過ごしているうちに一つの疑念が湧く。
健「鳩は…このままでいいんだろうか」
だんだんとアイツへの想いが大きくなっていく。
多分、好かれているのだろう。スキンシップも容赦無くなっているわけだ。
健「告白…するか…」
俺はアイツが大事だ。アイツを大切にしてやりたい。
だけど…
今のアイツは力を抑えたくないだだっこなのだ。
誰よりも力が強く。そして誰よりも脆い。
健「俺は…アイツを止めなくちゃいけない」
俺が一番愛している人だから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺は鳩を呼び出し、二人きりになった。
鳩「ど~したんですか?せんぱーい?」
健「ああ・・・ちょっと話をしたくてな」
鳩「ぷぷぷっ!ついに先輩も私の魅力にやられちゃいましたか!アハハハハ!」
健「ああ…実はそうなんだよ」
鳩「ふぇっ!?」
鳩は一気に顔を紅潮させる
健「そうだ…俺は…鳩。お前が好…」
「駄目ぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
ビームが飛んできた。間違いなくビームだ。
直撃すれば鳩は死んでしまいそうなぐらいのビームだ。
「ちょ、ちょっと!!これはずっと見ている作戦じゃありませんの!?」
「ううう…だって…だって…」
何やってるんですか凜子さん…
「なんか意味わかんないっすけど…アンタ喧嘩売りましたよね?買いますよ」
そして鳩は鳩でブチギレてるし!!
シナリオ通り!ってドヤ顔したいんだが!できないんだが!?
「先輩がくっそ大根な演技でしたけど告白してくれるかもってタイミングで・・・」
「確かに大根でしたわ!でもそれでもいいってあたりが愛ですわね!」
「でも……だもん…大根でも…」
地味に3人ともなんかひどいし!凜子さん泣きそうだし!
いまどき女装男子でもないと主人公にボイスなんてつかな…いや、某名作リメイクには有名声優が…どうでもいい!
鳩の拳が凜子に迫る!いやこれしかチャンスないわ!うおおおおおおお!!!
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「うううう…才子さん・・・・あの人めちゃくちゃ強そうですよ…私居ても役に立たなさそう…」
「あまり歓談している余裕は無いでござるよ。例の下着はつけていますか?」
「すごいかわいいブラでしたけど、ちょっと苦しいです…」
「過少申告とは恐れ入りました。あとでその肉を削いでもいいですか?」
「えええええ…いや…ごめんなさいごめんなさい許してください~」
遠くから殺気。歩くは主曰く「らすぼす」。
この「いべんと」が起これば、あの後輩を殺しにやってくる死神。工藤瑠璃。
「見損な…いえ、多分貴女ではないのでしょう」
「…殺さなきゃ…健君を殺したアイツを殺さなきゃ…殺さなきゃ…」
両手に包丁。必殺の武器。
「才子さんあれ完璧にイってますよ?やばいですよぉ…」
「来ます!淫乱娘!時間稼ぎです!がんばりますよ!」
「ふぇえええええええ~」
一閃、また一閃。斬撃を紡ぐ。
…あの娘…口ではああ言ってますがあそこまでこの凶悪な攻撃を防ぎますか…。
ここまで鋭い攻撃を受けて無傷であるとはとても奇妙な話ではありますが…。
まあ、主殿の作戦ですからね!流石ですな!
…………………
私ガイル世界を装備したは本人のデメリットであるヘイト無効を打ち消していた。
そして知菜はタンクとしては全キャラ中トップを誇る防御力をもつ。だが。
「な、なんだ…あんまり大したこと無いですね〜!」
そしてパキンと知菜の背中で金属音が鳴った。
「あれ?ブラが?」
「下がりなさい淫乱娘!紫電!」
咄嗟に才子は雷の術を放つ。
金属装備に特攻を持つ魔法判定の忍術だ。
「刃で傷つかずとも発揮するのか!」
工藤瑠璃の追加能力。それは…
「確率即死攻撃…」
攻撃者に1割で即死を付与する凛子の斬撃が2人に襲いかかった。
「死にたくなければ早く着替えなさい!」
「道端でブラを付け替えるのは乙女として恥ずかしいですよー!!あ、ニプレス付いてたから平気ですー!」
天使のブラは残り9枚
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