第13話 五月の終わり

凛子の協力と才子の協力を取り付け、色々やって5月が終わる。


色々ってなんなんだよって?


このゲームはクソ要素の一つに主人公パラメータがあるのだ。


知性、勇気、感情


勇気と感情なら演技とかそういうのでなんとかなるかもしれないが、問題は知性である。


2学期が始まるまでに学年1位を取らないと生徒会長に会えない。


さて、俺は前世でそこそこの大学にいたが、5年前の高校レベルの授業を覚えているだろうか…いやない(反語)


俺は勉強をして、森林浴をして、ロッククライミングやバンジージャンプをして、夜に読書したり、花屋のバイトをしたりしていた。


いや、ステータスは見れるからやっぱり上げとかないとね!


真弟ルートを行くために…




才子の協力と言ったが、凛子の協力を取り付ける際にM覚醒禁止と言われてしまった。


なんのためにレベルを上げたんだ…?となったが、普通に頼んだら助けてくれるそうなので、まあ良かったのかもしれない。


「M覚醒した才子ちゃんは猿轡に鼻フックで全身拘束具つけてるんでしょ!?そんな人と一緒にいれるわけないじゃない!普通に頼みなさいよ!禁止!」


意味がわからない、めっちゃカッコいいじゃないか…

まあ、一緒のパーティの2人が肉体関係を持ってるのは嫌だろうし、照れ隠しみたいなもんだろう…

M覚醒した才子はもうセリフを喋らないからちょっと寂しいし、まあ良かったのかもしれないな。戦闘面はなんとかなるだろ。


あと、凛子と一緒に深愛の指環も買ってきた。買ったその場で凛子の左手の薬指に指環を嵌めてきたが

「何やってるんですか!それは無いですよ!」って店員に怒られた。

凛子は凛子で色々フリーズしてたし、怒られたりもしたが、最後には喜んでたし大丈夫だろう。


ちなみに5月だけで15回は即死選択肢があった。

右の道を通ると左の道を通るの選択肢で死ぬ場所は本当に悩んだわ。遅刻した。


みひみみひひみひひひひ


で覚えてると道では死なないはずだ。wiki見たいよ…

普通に曲がる道を間違えて、飛来したマンホールを直撃寸前で才子に撃ち落として貰ったけどな!!


…………


「そういえば、にいちゃん。明日から知奈姉ちゃんがうちに来るんだよね」


登校前の朝ごはんでいきなりみさきが言ってきた


「あー、そうだったな」

「3人になるのは楽しみだね!にいちゃん」

「お、おう…」


従姉妹ルート開始である。

ちなみにこの話の後に「早く来ちゃいました…ははっ」って感じで初登場します。


まあ可愛いし、鬱イベント前は普通だし。

頭を撫でたり、ほっぺをぷにぷにして過ごせばいいだろう。一応18禁版ならおっぱいもぷにぷにできます。やらないけど。


チャイムの音が聞こえた。


あれ、連打されてる、あれ?知奈はこんなキャラだったか?


「はいはい、今出ますよー!」


ドアを開けるとそこには…



かわいい三國知奈ちゃんともう一人…女性がいた…



この人は…間違いない。


三國蓮…俺の叔母で


「来ちゃったよー!ははっ!」





6月にある、鬱イベントの犠牲者である。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る