第22話 よく考えたら読まれている。
【Q】
久しくこのエッセイを放置されていましたが、どうされていたんですか?
【A】
実生活上での疲れが解消されず、気もちが塞ぎこみがちなところに小説の複数連載をうっかり始めてしまい、余裕を失ってこちらにはまったく手が回らなくなりました。
とにかくもう、小説の複数連載だけは二度とやりません。
というわけで、このエッセイではずいぶんお久しぶりになります。
以前更新したQ&A企画の後編が九月だったか十月だった記憶がありますのでほぼ二か月ぶりの更新ですね。このエッセイのみフォローしているという皆さまにおかれましてはお元気にお過ごしだったでしょうか? 私は先に挙げた理由でなかなか元気とは申せない体調と精神状態に悩んでおりました。正直まだ本調子と言えない状況ではありますが、全く更新しないのも寂しいのでこちらのエッセイでご挨拶がてら特にテーマもないことを語らせていただきます。元気を出す為に気晴らしも兼ねてカタカタとキーボードを叩いてみたかったのですよ。
ところでカクヨムコン4が始まりましたね。
近況ノートで散々宣伝していることの繰り返しになりますが、新作の短編一本と既存の長編完結作二本で参加しております
短編は出来る限り良い結果を残したいという期待はやや寄せておりますが、長編の方は正直「できるだけ人目に触れさせてご新規さんの読者を増やせたらなあ」という心意気のみでやっております。読者選考突破はハナから諦めるというすさまじい弱気っぷり。だってどう考えても突破無理だし……二本あるうち一本なんてスピンオフですしね。
が、蓋をあけてみると開始二日で既に埋もれているという悲しいことになっており、現状わざわざ恥をかきにコンテストに参加した人みたいになっています。穴があったら入りたい。
しょうがないので、気楽に、腐らずに「なんか変な小説かいているやつがいるなあ」という奇特な方の目に停まることを期待しやりすごすことにします。待てば海路の日和あり。
さて今回のタイトルですが、「読まれない小説」などという大上段に構えたタイトルに反して、冷静に考えてみれば私の小説はよく読まれている方だな……と気づいたからにほかなりません。
近況ノートかtwitter、エッセイにてリンクをはるのが関の山な宣伝。
web上ですらスムーズに人付き合いができない交流ベタっぷり。
他人様の作品に星は投げられてもレビュー文書けない。
一話あたりの文字数が二万字前後とかになっているえげつない文字の量。
とにかく自分が読みたいもの優先で、やりたい放題やるのが最優先な芸風。
――そんなヤクザなカクヨム姿勢を貫いている割には、ありがたいことに毎回応援を頂いたり、星やレビュー文を頂いております。先に挙げたようなムチャクチャやっている奴にとっては十分すぎるほど読んでいただいているわけです。
気持ちが急いていたり自分に対する期待値が実力に反して大きすぎる時はつい、「もうちょっと読まれていいのでは?」なんて自分の力を1.5倍くらい大目にみつもった目標設定を用意してしまうのです。それと本来の実力の差が大きすぎるとギャップに悩んでひたすら苦しくなる。承認欲求も拗らせがちになってしまいますしね。
そんなこともあって今年の秋は必要以上に気鬱に陥っていたように振り返るのですが、自分の実力というものを正しく把握してみると「……なんだ、私読まれてるじゃないか」とある程度気持ちを落ち着かせることができて、ほんの少しだけ楽になりました。
何より、頂いた評価などを振り返って「これだけ応援してくださる方がいらっしゃる・いらっしゃったじゃないか」としみじみと有難さと活力がわいてきたことが嬉しく、また謙虚な気持ちになれたことが自分の中で大きかったですね。
もっともっと――という意欲や目標も成長のためのモチベーションには必要でしょうが、今までいただいたものをきちんと見つめることはもっと大事ですね。うん。
本当にもう、こんな変な小説ばかり書いてるやつを応援してくださる方々には感謝の念しかありません。いつもいつもありがとうございます。
先に挙げた通り現在調子を落としているので、連載作を完結に向けて運ぶことを最優先しつつ、負担にならないような短編かエッセイで息抜きをして、細く長くカクヨムでの活動を続けていけたらよいなと考えております。今後もよろしくお願い致します。
というわけで、有益な情報が一つもないエッセイとなりましたがお許しくださいませ。創作論でもできればいいのですが、やっぱり「論」と言えるほどの創作ノウハウなんてものは自分の中にありませんしね。
せっかくなのでカクヨムコン4の参加作の宣伝でもするつもりでしたが、近況ノートなどで散々やっているため自分自身がうんざりしております。
とはいえ全くしないのもそれはそれで寂しいので、宣伝をやってるノートのリンクをはることで代えさせていただきます。良かったら読んでやってください。せめて新作の短編だけでも……。結構面白いと思います、多分(おそらくこういう弱気さが一番よくない)。
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