第5話 キャラクターかストーリーか。

【Q】

 キャラクターとストーリー、どちらを重視する方ですか。


【A】

 キャラクターをどう動かし、どう演出するかを考えるのは楽しいです。

 しかし、4:6、ないし3:7くらいの割合でストーリーを重視する方でありたいなという気持ちはあります。

 というよりも、キャラクターに過度に振り回されないようにしたいですね。

 



 ……新しいエッセイを初めてみましたところ、今まで体験したことのない率でPVが回転していて戸惑っております。嬉しいです。嬉しいけれど今までに体験したことのない頻度で通知がくるのでもはや怖い。

 いやでも、もちろん嬉しいし有難いです。

 

 ゆるい内容のエッセイにしかなりませんが、ゆるいなりに楽しんでいただけるものにしてゆきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。



 さて今回のテーマであるキャラクターとストーリーについてですが、しばらく前にこちらのTweetを見かけた時に自分はどのタイプであるかをボンヤリ考えてみたことに端を発します。


 https://twitter.com/gumhamham/status/972475466090102785

 

 ①「うちの子」と呼ぶ自分のキャラクター(主に一人)を中心の創作する親タイプ。

 ②自キャラの数が多く世界観もそれなりにあるクラブのママタイプ。

 ③ストーリーが第一でそこにキャラクターを配置する映画監督タイプ。

 ④自分の作り出した世界のの人間関係や歴史を延々眺める箱庭タイプ。


 雑にまとめるとこうなるでしょうか。


 この四タイプに当てはめると、親タイプ以外の三要素が適当に混ざってるのが自分であるように思います。


 頭の中でボーッとストーリーを練っている時はクラブのママ状態です。


 書き始めると映画監督になります。


 世界観や登場人物を使い回すことが多いので、書き終わると結果的に箱庭タイプになっています。



 そんな塩梅です。


 映画監督的な自分を中心にして舵取りをし、クラブのママや箱庭の主な自分を従えるのが理想です。


 親タイプではない……というか、極力自キャラを「うちの子」っていうようにはなりたくないなという気持ちが結構強いです。あまりべったりしたくないというか。

 例えて言うなら、作品を完結させたら飲み会でも開いて「はい解散!」「続編があったら招集かけるから」で終われるようなドライな関係が理想です。


 愛蔵版のオマケ漫画で人気キャラを惨殺する冨樫義博までになるのは覚悟がたりないけれど、桃白白のことを忘れていた(らしい)鳥山明くらいがいいなあ……と。


 こういうことを言うと自キャラに愛情がないのかと思われそうですが、そういうわけではないのです。キャラクターも作品も概ねみんな可愛いのですが、可愛いがゆえに作者の愛情を押し付けて歪めてしまうのが怖いのですよ。


 というのも、昔好きで読んでいた漫画や小説だったのに、作者が自キャラに萌え萌えしだした結果、そのキャラクターの活躍頻度に合わせてストーリーが迷走してゆくのに付き合わざるを得なかったことが軽めのトラウマとして心に影を落としたりしているもので……。

 ストーリーの迷走もキツいし、自分の好きなキャラクターが作者の萌えキャラの踏み台になってしまったりするのを読むのもまたキツい。


 このあたりのしんどかった思い出がある故に、作者としては自キャラと適切な距離を常時保っていたいと意識しているのでした。ちょっと強迫観念じみたところがありますが。


 書き手としてはそんな感じですが、お読みいただいた方にキャラクターに関して誉めて頂いたり、「このキャラクターが好きだ」と仰っていいただくのはとてつもなく嬉しいです。この上なく名誉なことだと思っております……。


 どちらかというと、キャラクターは気に入ってくださった方の所へ喜んでお嫁に出したいというか、よろしければあなたの頭の片隅か胸のワンルームにでも住み着かせてやってくださいと言いますか、そんなタイプかもしれません。




 ……と、このようなことを書いておきながらちゃぶ台をひっくり返すようなことを言いますが、つい先日まで二か月ほどかかってやたら文字数の多い小説をほぼ日刊で連載していたせいで、その物語世界とキャラクターと別れがたい状態におちってしまって往生しております……。こんなことは初めてだ。

 飲み会の一次会でサヨナラしたかったのに、二次会三次会と居酒屋をはしごするタチの悪い酔っ払い状態になっており、自分のことながらちょっとしんどい。


 精神的に不健全なので、早めにある程度けじめをつけたいものです。

 


 宣伝になりますが、以下がその小説です。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884961908


 ヤクザじみた悪い妖精の抗争に巻き込まれてそこから逃げ出そうとする、魔法の使えなくなった魔法少女と魔法少女同士のバトルショーでヒールを演じている少女の百合小説です。

 文字数多い、長い、なんかエモい、エロ・暴力・残酷描写のチェック全部入りという小説ですが、お暇な時にでもお読みいただけますと幸いです。

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