第32話 夢の話をしようじゃないか(収益化についてあれこれ)
【Q】
カクヨムのお金がもらえるアレのやつ(名称忘れました)、利用登録されましたか?
【A】
近況ノートでも少々触れてますが、申し込みませんでした。現状どおり、収入のことを考えずすきなように好きなものを書こうと思っております。
【Q】
お金が欲しくないのですか? それとも「趣味でお金をいただくなんてけしからん!」という意識ゆえの決断でしょうか?
【A】
何をおっしゃいますやら。私の欲の皮の突っ張り具合は相当なものですよ。お金は常時欲しいに決まっているではありませんか。
せっかくのサービスを利用しないのは、「生活の助けになるほどの収入は流石に期待してないけれど、さすがに一年かけて小中学生の一ヶ月のお小遣いレベルなのはちょっと……(*私のPV率などからざっと計算してみるとその程度の収入になることが判明した)」「自作を売るとしたらなにをどうしたって赤字にしかならないだろうけれど、それならせめて納得いく形でお金にしたい」という思いが勝ったためです。
つまり今回のあれは、ちょっと理想とは違いますので今回は……という形でお断りするというけいしきになるわけですね。
我ながら図々しいものです。
こちらのエッセイ、久しぶりに更新いたします。ピクルズジンジャーです。こんにちは。
自作の連載にウンウン唸っている間に、カクヨム内外で作品を発表していらっしゃる作家さんとチャットでおはなしする機会がありました。そのあたりから描いてみた「理想に近い形で自作を売るための青写真」についてのことをまとめてみるという、手前勝手なエッセイになります。
ちなみに今回のサブタイトルはクレイジーケンバンドの「スポルトマティック」という歌の歌詞にちなみました。お金がない男が自分には夢があるが金はまったくない、そんな俺の夢に投資しろと堂々と金をせびるというハッタリをきかせまくった名曲です。
・夢の最終目標
ずばり、「紙の本にしたい」ですね。
プロデビューとか書籍化とかではなく、シンプルに「紙の本(できれば本屋さんで売ってるものと遜色ないクオリティのもの)にしたい」です。
紙の本にして、自分が好きだったり影響をうけたりした本達と一緒に本棚に並べたい……それを叶えたいという、自分一人だけのロマンを叶えるのが夢のアガリのように思います。
なお、紙の本であれば出版されようが同人誌だろうがなんでもよいです。紙の本でありさえすりゃあいい。同人誌でもすごくクオリティの高い一冊がつくれることを最近知ったので、この夢が強化されたところがあります。
大手の出版社からお声がかかってのプロデビュー……というお話にはそりゃあもう憧れますが、まあ、実現性の低い夢にかけるのは無謀ですので、腰の重い慎重派としては確実性をとりたい。
・夢を叶えるにあたっての課題
①金がない
同人誌を作るというお金と時間さえあればどうとでもなる夢が実現しないあたりでお察しください。ああ、こればっかりはもう……。
諸事情あって外に出て働くことが難しいのです。
②イラスト依頼、校正や校閲、そのほか営業や事務、雑務にかかわることが自分にできるのだろうかという不安。
コミュ障でとにかくやることなすことが雑という自分に、人と人とのつながりを重視しなくてはならない場面のことや丁寧な作業ができるのだろうか……?
不安しかありませんが、これは嫌でも自分でやらないとだめでしょう。その時までにメンタルと社会性を鍛えねば。
・夢のために今できそうなこと
①金をためる
一にも二にもこれですね。バイトくらいできるように体調を整えるなどといったことが一番もとめられるわけですが、ほかの手段も講じてみたいものです。というわけで……。
②電書という手段を考えてみる(某アンリミテッドさん)
コンビニバイトすらままならなかった人間なので、どうせなら得意分野でお金を得てみたい。→こうした駄文を綴るのは比較的得意ではあるが、「いかがでしたか?」系のブログでお金を稼ぐのは倫理が許さないものがあるし、そもそもバズを意識した文章が書けない自分には不向きである。
となると、今まで書いたような小説群を売るのが儲けをみこめないにしても、同じように儲けがみこめない上に精神が摩滅しそうな謎ブログや一文字いくらの文章仕事よりも自作を電書として売った方が、気持ちの折り合いがついて精神衛生によいのではないか?
……と、日々つらつら考えている時に、作家さんとのチャットで「某アンリミテッドがよいよ」てな話を耳に挟むに至った次第です。
私は現在、ヘンテコな百合小説で活動しているくせに最近まで全然しらなかったのですが、あの読み放題サービスを利用して自作を発表されているアマチュア百合作家さんが実は結構いらっしゃるのです(ちなみにそのチャットも百合作家さんの集まりでした)。
百合作品おすすめbotなんかも、ここのサービスを利用した作品を紹介される率も高く、読者さんたちの注目度も高い(商業では百合小説レーベルなどが現状ないという事情もあるようです)。ジャンルのファンの注目度が高いのなら、自作に興味をもってもらえるチャンスも増えるかもしれない。
それになにより、小説で儲けを得るいう形より、電子であっても書籍で収益を得るのが自分の理想に近い一面がある。
自作はどうみても、バズるというより好きな人にはめちゃくちゃ刺さるが大多数にはスルーされるという作風なので稼げはしないだろう。しかし稼げないのはどの手段でも同じである。
でも、何をしても入ってくるお金は雀の涙なら、気持ちや感情の折り合いがついた面で得る涙の方がいい。
というわけで、「いいかもなぁ、某ドルでの電書販売……」てな結論に安易に心惹かれてゆくのでありました。
そんなわけで、どうせお金に換えるなら某ドルの某リミテッドさんを利用しつつ、資本がたまったら同人誌をつくるのはいかがなものかなぁ……と、ぼんやり考えているわけでございます。
が、問題は当然あるわけですね。
まずそうなればカクヨムで発表してる作品は下げないといけません。……甘っちょろいことを言いますが、なんかちょっと、寂しい。
それに、サービスを利用すればタダで読める小説を金出して買う人って何人いる? という世知辛い問題が。
私は紙の本と電書なら紙の本を選ぶ派だけれど、世の中の人が全員そうとは限るまい。紙の本にはかきおろしなどのオマケをつける等といった工夫が不可欠になろう……うーん、大変だ。
とまあ、頭の中の青写真を眺めてああでもないこうでもないと思索する日々をすごしています。そんなことやってたって行動に移さなきゃ一銭にもならないというのに。
ともあれ、どうせいくらにもならないのなら自分の納得いく形で金銭にしたいという思いは変わらないのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます