第3話 なぜカクヨムだったか。

【Q】

 数ある小説投稿サイトからなぜカクヨムを選んだのはなぜですか。

 

【A】

 見た目がカラフルできれいだったから。

 わりと尖った作品が書籍化されてるようなので、人気を集めるのは無理でも完全に埋もれはしないのではないかと思ったから




 アルファポリスさん、小説家になろうさんの投稿作品の書籍化が増えだした頃に話題作をいくつか読んだことがありました。

 ゲーム風の異世界に転生・転移するもの、現実の知識を活かして異世界で無双するもの、普通の女の子が乙女ゲー風学園世界に転生してしまうものなどです。

 

 結果、「これはお互いにほどよい距離を保った方がいいな」という結論を得るに至りました。いわゆるnot for me だったわけですね。

 

 not for me な理由をいちいち語るのも不毛ではありますが、軽く説明してみたいと思います。


 病院の待合室においてあったドラクエ四コマ漫画劇場でドラクエに関する知識を得たような人間に、ゲームのような異世界、もしくはゲームそのものの世界に転生する物語を楽しむのは結構難易度が高いのですよ。

 

 また中世ヨーロッパ風異世界を旅をする和製ハイファンタジー小説をそれほど楽しんだ記憶が無い者にとって、何故かしらねどそういった世界に転生してしまったのでそこで生きていかざるを得ない人を主人公にした物語は単なる恐怖体験集でした。

 

 無双もしたくない、チート能力もほしくない、快適なお家で呑気に平和に暮らしたい……。


 

 同時にヒロインが乙女ゲーや中世風異世界に転生してイケメンと恋愛する物語に対しても越えられない壁を感じました。

 少女漫画や恋愛小説が楽しめないことはなく読まないわけでもありませんが、イケメンに求愛されるヒロインを書いたり読んだりすることにどうしてもテンションをあげられないのです。

 自分で書くならドSだったり俺様だったりするイケメンに求愛される物語よりなんか無駄にえらそうなそいつらをしばきまわる物語の方がいい……。ていうかイケメン別に要らない……。男子を出したくないわけではないけれど許されるなら女子ばっかり出したい……。それも美少女とかではなくギャーギャーうっさいその辺にいるような女子……。


 

 先行する小説投稿サイトさんでは、異世界に転生するか女性向けだとロマンスものでないと芽が出そうにない。自分はそのどちらでもまともなものが書ける自信がない。特に「なろう系」なんて言葉も生まれつつある小説家になろうさんでは今更絶対無理だろう……。

 きっと「誰にも読まれなくてもいいわ」なんて最初は余裕ぶっこいていても、本当に誰からも読まれずそのうち闇に落ちる将来が見える。たかが趣味の活動で病んではまずい。


 ……というような経緯を経てカクヨムさんを選びました。


 実際、投稿を始めたばかりの頃に「書いても書いても誰からも読まれないのはこんなにも精神に堪えるものなのか」と身に染みたので、あながち間違った選択ではなかったなと思っています。


 ほかの投稿サイトを書くために利用したことがないので使い勝手などに関してはわかりませんが、それほど不自由を感じることなく心地よく使わせていただいています。イメージカラーを選べるのはいい試みではないでしょうか、華やかで。私は好きです。


 しかしSNSとしての要素も大きいせいか、使っているとなんとなくmixiを思い出したりもします。自分が王様になれるおしゃべり系のエッセイがmixi日記の雰囲気をまとっているためかもしれません。


 

蛇足……

 ドラクエにはご縁はありませんでしたが「幻想水滸伝Ⅱ」をプレイしたことはとても楽しかった思い出として記憶されています。でも、あの世界に転生したいかと言われると全力で嫌だと言うでしょう。「ブタになれ!」って斬り殺される自分しか想像できないので……。

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