第10話 これでお別れなの?

〈ごめん……別れよう〉


 そんなメッセージが来たのは、その翌日だった。


 ヒイラギはLINEだけで別れを告げてきた。何を問い返しても、戻って来たのは、もう、私のバックでギターを弾くことも出来ないという、業務連絡だけだった。


 私には何がなんだかわからない。一体どうしてしまったと言うのだろう。私が何をしたと言うのだろう。


 わからない……ワカラナイ


 お母さんも、私を忘れ、ヒイラギも、私を忘れてしまうのだろうか。


〈 今日はワスラレ記念日 ファンのみんなは、私の事、忘れないでね 〉

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