概要
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- ★★★ Excellent!!!芸術の煉獄にいる者たちへ
芸術はときに、悪魔的である。それは官能的であったり、狂信的であったりするからだ。だが、それがどうしたというのだ。常識人ではいられないことがある。そして、楽しげに踊っている悪魔には、同じく悪魔が寄ってくる。そうして彼らは集まって、切磋琢磨し、熱量をぶつけあって、魔道に堕ちようとも天上へと高らかに奏でるのだ。
この作品は、そんな人ではいられなくなってしまった、悪魔に魂を売った者たちが足掻き、不穏な影に怯えながらも、進んでいく愚か者の物語。けれども、進まなければ、道は見つかりはしないのだろう。
主人公の伊達:ダンテは悪魔たちの、ときに言葉よりも雄弁な音の中から己の道を見つける。その姿はやっぱり…続きを読む