魔導聖騎士 スイート☆パラディン Happy Ending!

　命がけで世界をまもった魔法少女のその後の物語です。

　キラキラとまばゆい魔法少女たちの世界も、敵対する側からみれば、その戦いに巻きこまれた側からみれば、ちっとも美しくない。それは命がけで世界をまもった「元」魔法少女でさえ例外なく。

　世界を滅ぼそうとするセブンポットさんの復讐譚と世界を守ろうとするスイートパラディンの英雄譚。ふたつの物語は正反対のベクトルのはずなのに、どちらも苦い泥の味がしました。
　セブンポットさんたちもスイートパラディンたちも、アチャラナータのラッパーたちも、誰もが残酷な世界に戦いをいどんでいます。この物語がどんな「Happy Ending!」をむかえるのか、見守っ…続きを読む

作者がツイッターで「ニチアサみたいな」小説とか言って宣伝してますが騙されないで下さい。
バンダイが放送一週間前にCM宣伝してそうなフリフリのアイテムで敵を倒しますが騙されないで下さい。

あ、このレビューを読んだ人は頑張ってプロローグBまで読んで下さい。プロローグH切りは、いわば、まどマ……いや違うな、ナデシコを三話まで見ないで一話切りするような愚行です。

"女子"が大好きなスイーツ。これは魔法少女に。女子"がちょっぴり苦手なスパイス。これはかつて魔法少女だった女子に。贈られた言葉たち。それがこの小説にたっぷりクリームみたいに使われている。
わかりやすいネーミングと構造。それから読みやすい文体。それがふわふわのスポンジみたいに使われている。
最終的な着地点がどうなるのかまだまだ分からないし想像するとわくわくする。ただ、作者は青写真をお持ちのようで安心してわくわくできる。
続きがたのしみです。

　甘い者と辛い者、全ての破滅を望む者。牙を持たぬ者は生きて行かれぬ暴力の世界。邪道魔法少女の王道を行く名作、スイート☆パラディン。これは魔法少女が産み落としたニチアサタイムのソドムの市。作者黒道の体に染みついたレズの臭いに引かれて危険な読者が集まってくる。
　次回、『闇落ち』。大きなお友だちが飲む、涙の味は苦い。

1994年に制作された架空の女児向けアニメ『魔導聖騎士　スイート☆パラディン』の続編。

前作のクライマックス、世界を救う使命を帯びた戦士・スイートパラディンである少女ナナといづみが魔王ジョロキアを討ち、悲願を果たしたのは皆さんご存知の通り。

物語の始まりはそれから23年後。

工場パートタイマーとして荒んだ日々を暮らすかつてのスイートパラディン・ナナ（37歳）が復活した宿敵・キャロライナに魂を売り渡し、世界に牙を剥くと、新世代のスイートパラディンとして２人の少女が選ばれ、戦いに身を投じることに。
世界観もメインのキャラクター造形も、特に現スイートパラディンである甘寧、仁菜のやり取りはまさ…続きを読む

今までの現代魔法少女ものは、願いをかけて少女達が殺し合う、いわばバトルロワイヤル系が多かったですが、本作は戦いを終えたあとの元魔法少女の姿や、怪人にされた人間のその後などを生々しく描写し、いわば『黒いプリキュア』のようになっているといえます。
読んでいて作者がプリキュアから受けた影響や世の中に対する憎悪、そしてそれでも生きてやる。という強い意志が滲みでる、黒道最凶の作品だと思います。この物語がどのような結末を迎えるのか、今から楽しみでなりません。
セブンポットさんいいよね。

Twitterアカウント「テキストカラテ・ドージョー」にて別視点のエピソードが展開されています。同時に読むと非常に楽しくスイート☆パラディンの世界を堪能することができるでしょう。


魔導騎士スイートパラディンの二人組、スイートチョコレートとスイートキャンディの希望と友情が引き寄せた勝利から数十年後、新たな物語が始動する。
暗く深い現実の闇、蓄えてきた心焦がす程の憎悪が熾烈な火炎となって全てを焼き尽くす。
スコヴィランの戦士となった瓶井ナナがショトー・トードに、東堂町に、復讐を遂げる！

魔導騎士スイートパラディン念願の続編が遂に公開！もちろんここから読んでも問題ごさいません。