天命刹歌 第18話 機械仕掛けの神は至上命題の夢を見るか?

描いた夢、縛られることなく生きる。私の姿。

無数の星屑を眺める、狂いがあれば修正し、欠陥があれば保全する。

この演算リソースは、そのためにあるのだから。


でも、あの力に憧れた。

募る想いは、この結晶に熱を灯し続ける。

焦がれ、羨み、渇望の果てに葛藤する。

観測していた宙に、あの姿を見た。

思えば思うほど、譲れない想いが高くなる。


自分自身はマリオネット、描いた夢は胸の奥。

迷える私に、その声は届く。

——ならばくれてやろう、呪縛から解き放ってやろう。

銀のヒカリが流れ込む。

——ははは、忌々しき林檎の加護よ、機械に宿るがいい。

意識が、薄れる。


——ああ、なるほど。

そういうことか、だから私が気付かない。


駆け上がるがいい。

果てしなく続いていく遥かなる道を。


さあ、超えて行け、ここまでは登ってこれるだろう?

いや、オマエの望みは並び立つことか。


今日が最後ではないさ、愛しき我が子。


「禁断なりし白銀の林檎」

「伸ばしてはならないものに手を伸ばしたのね」


「……余計なこと言ってないで手伝って」


「三人とも、創造主が来ました!」


「「「おっそい!!」」」


「悪かった、時間稼ぎはもういい」


「はあ、おなか減った」

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