天命刹歌 第14話 生命の実

「黄金、キミはどうやって鞘になったんだ?」


「私たちは常にリンゴ」

「リンゴでありながら刀」

「白銀のリンゴ、いうなれば死滅の実」

「黄金のリンゴ、いうならば生命の実」

「白銀の刀、終わりを齎す」

「黄金の鞘、始まりを与える」


「要するに?」


「「ただの概念体、姿形など不定」」


黄金の林檎、古くは楽園に生えていたといわれる生命の樹、

その樹になる実のことである。

生命の実ともいえる。

黄金の林檎は神の食べ物として扱われることが多い。

口にすれば不死になれるという伝説がある。

しかし、英語圏でのAppleとは、果実全般を表す言葉でもある。

多くの場合、柑橘系のオレンジ、トマト、バラ科のマルメロなどを表している。


日本には、食べることで不死を手に入れることができるという木の実、

時じくのかくの木の実の伝説が存在し、これは橘の実のことである。


ちなみに、ギリシャ神話では百の頭をもつドラゴンの守るリンゴが黄金の林檎であるともいわれている。

北天の星座でりゅう座があり、隣同士にヘルクレス座がある。

このことから、黄金の林檎、とは北極星ポラリス

現在のこぐま座α星のことであるともいわれている。


ちなみに、日本神話における天之御中主神とは、北極星と同一視される。

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