天命刹歌 第15話 迷えるカミサマ。
葛藤、おもにその選択が避けがたく、どちらの選択においても同等程度の損あるいは得が発生する場合、選択の妥当性や確実性を検討し、勘案するときに思考する時間においての感情変化による人体の思考停止現象のこと。
多くの場合、与えられたストレスに対する葛藤の場合に用いられる。
迷走、進むべき道筋に対し、有効、或いは最善の行動がわからないときに、やけになって暴走すること。
無意識的な場合、意識的であるが止められない場合、意識的に暴走する場合に大別される。
その中では初めの場合は、後々に黒歴史と呼ばれる経験談の一つとなって羞恥を伴う感情の暴発が引き起こされる場合がある。
まれながら、冷静になると酷く無気力感を伴う自信喪失が引き起こされる。
その、稀な事例に引っかかったカミサマがいた。
「いったい、私は何をやった?」
帰還後、太陽と月が21回巡った日に、それは冷静になった。
———ノリと思い付きで恐ろしいことをしたんじゃないか。
今更すぎる。
というか現在進行形でしている。
「……すべて壊してなかったことに」
なると思うのだろうか。
「……いっそここまで来たら最後まで突き抜けて」
それを世間ではやけっぱちという。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます